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大西葵が処分が下ったキャディーとのトラブルについて口を開き「(同伴競技者に)謝ってほしい」と謝罪を要求した(写真・日刊スポーツ/アフロ
大西葵が処分が下ったキャディーとのトラブルについて口を開き「(同伴競技者に)謝ってほしい」と謝罪を要求した(写真・日刊スポーツ/アフロ

なぜ大西葵は”キャディートラブル”について「謝ってほしい」と”炎上覚悟”の発言をしたのか…JLPGAの説明不足で真相は藪の中

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の寺沢範美副会長(62)は27日、取材に応じ、6月の国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」の大会中に起きたトラブルで、25日に発表した大西葵(28 YKK AP)と帯同キャディーの大江順一氏(43)の注意処分について口頭で説明した。28日に開幕する「楽天スーパーレディース」の会場となる兵庫・東急グランドオークGCで対応した寺沢副会長は、冒頭に「ご迷惑をおかけしたことをツアーの統括団体としてお詫び申し上げます」と謝罪。大西、大江キャディー、同伴競技者とその帯同キャディーへの事情聴取を行った結果、大江キャディーが同伴競技者らに対して、舌打ちや大きな声を発するなど配慮を欠いた言動があったと認定したとした。

何が起きたかの詳細説明はなく「慎重に審議した結果」

 問題が起きてから約1カ月後の裁定。だが、寺沢副会長の説明は2日前にマスコミ各社にリリースした「大西葵会員及び帯同キャディーに対する処分について」と題された文書をなぞったもの。肝心の「アース・モンダミンカップ」第1ラウンドの17番ホール、18番ホールで何が起きたかについては具体的に説明しなかった。

 そのことについての質問が多く出たが、「慎重に審議した結果」を繰り返すだけ。事情を説明しないまま会場を去った大江キャディーへの事情聴取がいつ行われたかも明らかにしなかった。

 今回の処分は、JLPGAトーナメント罰則規定第4条第1号の「その他JLPGAトーナメント規約に付随する諸規定に違反すること」に該当すると判断され、罰則基準に基づいて決定された。

「帯同キャディー規則」に抵触した違反者の罰則基準は❶帯同した選手への注意❷帯同した選手への罰金(100万円以下)❸帯同キャディーの職務停止または登録取り消し(10年以下)と定められているが、今回は選手とキャディー双方への注意処分。罰則としては最も軽い処分となったが、罰則基準にないキャディーへの注意処分は、罰則規定第6条に明記されている「個別の事案の内容によっては罰則基準に掲げる罰則以外を科すことができる」を適用したと説明。

 大江キャディーは、藤田光里の専属キャディーを務めていた2015年5月の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」のプロアマ戦で、藤田と口論となって業務を放棄した際には2週間の職務停止を科されたが、今回との処分の違いについても「慎重に審議した結果」を繰り返した。結局、真相は藪の中だ。

 

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