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MVP争いをするヤンキースのジャッジの目の前で逆転3ランを放った大谷翔平は珍しく何度もガッツポーズ。10勝&30号はメジャー史上初の偉業だ(写真・AP/アフロ)
MVP争いをするヤンキースのジャッジの目の前で逆転3ランを放った大谷翔平は珍しく何度もガッツポーズ。10勝&30号はメジャー史上初の偉業だ(写真・AP/アフロ)

大谷翔平に逆転3ランのメジャー史上初10勝&30本を許したヤ軍エースがNYメディアに”恨み節”…「この夜最悪の速球。まさに失投」

 地元紙オレンジカウンティレジスターも「大谷の30号がヤンキース超えへとエンゼルスを推進」との見出しを取り、「大谷とジャッジのMVP決戦は評判通りの対決となった。火曜日にジャッジの3ランでヤンキースが勝利すると、水曜の夜に大谷が、チケット完売で4万3555人もの観客が集まったエンゼルスタジアムで3-2の勝利をエンゼルスにもたらす3ランを放った。2人は月曜夜にも本塁打を放ったが、大谷は2ランでジャッジはソロだったためエンゼルスが1点差で勝った」と書き出した。

 記事はエンゼルスのフィル・ネビン監督代行の「こういう結果になると思っていたよ。これだけのファンやスタジアムの雰囲気から、こうした試合では、スター選手の1人が立ち上がってくるものだ」というコメントを紹介。 「大谷の30号は自身のMVPを守ろうとする彼の経歴に新たな一筆を加えることになる」と、MVP争いで有利な条件となると評価した。

 また「大谷のMVP争いは、エンゼルスがポストシーズンの争いから脱落した今、最も興味を引くものとなるが、この1週間で優勝争いをするヤンキースを相手に見せたチームのパフォーマンスは明るい材料だ。ブルージェイズに3連勝した後にヤンキースに2勝した。6月初めの14連敗でチームはバラバラになっていたが、今は最高の野球がもたらされている」とも記した。

 一方、辛口で知られるニューヨークメディアも大谷に“最敬礼“。逆転3ランを許した原因分析に躍起だった。

 ニューヨークポスト紙は「ヤンキースは、大谷とエンゼルスに醜い敗戦を喫してア・リーグ東地区のリードを6ゲーム差まで落とす」との見出しを取り、「大谷が、打席での1度のスイングでヤンキースとコールに過ちの代価を支払わせた」と報じた。

 大谷が逆転3ランを放った6回一死一、二塁の舞台は、一死二塁からマイク・トラウトのショートゴロをヤンキースのアイザイア・カイナーファレファが後逸したことで整った。 「カイナーファレファはトラウトのゴロをエラーし、1アウト、ランナー2人で大谷を呼び込んだ」とし、エラーした本人の「言い訳はない。焦点とされるべきプレーで、この試合の中で我々には(エラーが)高くついた」というコメントを拾った。

 また甘いストレートを投じたコールは、大谷に浴びた3ランの場面を振り返り、「ひどいところに投げた。この夜、最悪の速球だった。まさに失投だった」と語ったという。

 同じく敵地メディアのNJ.comは「大谷とエンゼルスが1991年9月以来の最悪の1カ月で終えたヤンキースを揺さぶる」との見出しを取り、コールが大谷に3ランを許した理由をこう分析した。

「コールは6回一死一、二塁で大谷にカウント2-0とボールを先行させ、カウントを戻そうとしていた」とし、「コールは、捕手のホセ・トレビーノのサインに首を振って速球を投げた。悪い選択だった。いや、プレートの真ん中、太ももの高さに98マイル(約157.7キロ)の速球を投げ込むことは賢明ではなかった」と批判。

「大谷は、センター深くに向けて3ランを強打してエンゼルスにリードをもたらし、この点差が保たれたままヤンキースは2-3で敗れ、このシリーズも1勝2敗で落とした」と記した上で、コールの「あそこに投げるつもりもなかった。まさに失投だった』とのコメントを付け加えた。

 失投を一撃で仕留めるのが2年連続えMVP争いに参戦する大谷の実力なのだろう。MLB公式サイトによると、大谷は3日(日本時間4日)の本拠地のアストロズ戦に先発マウンドに立つ予定だという。

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