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大谷翔平が“リアル二刀流”で9-3イタリア撃破に貢献(写真:CTK Photo/アフロ)
大谷翔平が“リアル二刀流”で9-3イタリア撃破に貢献(写真:CTK Photo/アフロ)

米メディアは全勝で準決勝進出決めた侍ジャパンを優勝最有力候補に…「ほぼ完璧の5連勝」「どの国よりV体勢が整っている」

 米野球専門誌のベースボール・アメリカも「WBCで他のどの国よりも多く優勝している侍ジャパンは3度目の優勝トロフィーを加える態勢が整っているように見える」と報じた。
 記事は「大会5試合を通じて、日本はほぼ完ぺきなように見えた。準々決勝ではイタリアを圧倒。大谷が先発した後にダルビッシュをブルペンから送り込んでイタリアを仕留めたように、日本の投手陣はとてつもなく豊富だ」と称賛。
「米国や他のチームがメジャーリーグの投手をどのように起用して試合に勝つか、というバランスに苦闘している中で、日本は大谷とダルビッシュの2人を組み合わせることで彼らの通常の登板スケジュールを保つことができている。イタリア戦で今大会での彼らの登板が最後になったとしても、さらに日本は準決勝、決勝に、MLB選手が見たことのない2人のエース、佐々木と山本が準備万全に控えている」と続けた。
 また「日本が5勝全勝で米国に乗り込むことだけでは、これまでの戦いぶりを十分に説明しきれていない」とし、ここまでのチームデーターを紹介した。
 チーム得点は47で失点は11。チーム防御率1.80、9イニングでの平均被安打数(5.2)、同四球数(1.0)、同三振数(12.6)がいずれも大会1位だ。「日本は攻撃でも圧倒している」とし、出塁率(.475)で1位、、1試合得点数(9.4)、長打率(.421)が2位であることを紹介した。
 さらに「大谷と佐々木のおかげで日本は大会を通じて29球で100マイル(約161キロ)を超えた。米国は、これまでのところ大会で97マイル(約156キロ)を超えたのは、ダニエル・バードの97.4マイル(約156.8キロ)の1球のみ。日本は米国の投手陣の最速の球を越える剛速球を今大会で81球投げている」と日本の戦いぶりを記した。
 その上で「WBCのトーナメント戦は、フルシーズンの戦いとは異なるが、日本の今大会へ向けたアプローチは注目に値する。米国周辺の国々は、大会が始まる前の親善試合で急遽チームを整える前に選手はそれぞれが各時が所属するMLBチームで調整をさせることでバランスを取ろうとしたが、日本は1カ月近く前からチームとして練習を始めた」と2月17日からの宮崎合宿を評価。
「このアプローチは一貫して機能している。日本はWBCの全5大会で準決勝に進出している唯一のチームとなっている。日本は3つ目のタイトルを加えることができるだろうか?トーナメント戦は、悪い日を作ってしまったチームが脱落するが、今のところ日本はその悪い日々からは無縁でいる」と、侍ジャパンがV最有力候補であることを示唆している。

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