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フランクフルトの鎌田大地のドルトムント移籍話が消滅(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
フランクフルトの鎌田大地のドルトムント移籍話が消滅(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

「スペインのトップクラブは本当にKAMADAを必要としているのか?」…海外メディアはフランクフルト退団方向の鎌田大地の移籍問題に悲観的見解

 同メディアが指摘するように、鎌田は直近の公式戦3試合ですべて後半途中からの出場に甘んじている。今シーズンの公式戦で鎌田は13ゴール5アシストをマークしているが、カタールW杯後に限ればゴールとアシストはともに「1」にとどまる。しかもゴールにいたっては、2部のダルムシュタットに快勝した2月のカップ戦であげたものだ。
 初めて臨んだUEFAチャンピオンズリーグで3試合連続ゴールをマークするなど、カタールW杯までの鎌田はゴールに絡める中盤の選手として高い評価を得た。一転して精彩を欠き続ける現時点ではどうなのか。
 スペインメディアの『RELEVO』は「鎌田はアトレティコ・マドリードに注目されている。ただそれだけのことなのだが……」と冷静に伝えている。
「6月末で契約が満了するフランクフルトのアタッカーは、移籍市場におけるお買い得な掘り出し物の一人となる。彼をアトレティコが気に入り、来シーズンへ向けて獲得すべき中盤の選手としてリストアップしているのは事実だ。しかし、現時点では何ら進展はなく、移籍が現実のものになるには力学が働く必要がある。それは一部選手の退団であり、彼らに興味深いオファーが届けばアトレティコの関係者全員が鎌田の分析に耳を傾け、熟慮することになるだろう」
 同メディアによれば、放出の対象となるのは途中出場が続く元スペイン代表のMFサウール・ニゲスと、2月以降は試合から遠ざかっている中央アフリカ代表のMFジョフレイ・コンドグビア。ともにディエゴ・シメオネ監督が求める基準に達していないとされる。
 長く続いてきたコロナ禍で、アトレティコも例外なく大幅減収を余儀なくされてきた。違約金が発生しない状況とはいえ、現時点における年俸総額を可能な限り圧縮させる必要性がある。鎌田の件でアトレティコが動き出すまでには、まだまだ時間がかかるだろう。
 厳しい表現になるが、調子を落としている現時点の鎌田は『RELEVO』が指摘したように、違約金が発生しない点で「お買い得な掘り出し物」として受け止められている。絶対に必要な新戦力という要素は、言うまでもなく自分の力で手繰り寄せるしかない。
 フランクフルトは15日(日本時間16日)の次節で、日本代表DF板倉滉が所属するボルシアMGをホームのドイチェ・バンク・パルクに迎える。MFマリオ・ゲッツェが累積警告で出場停止になる一戦では、複数のドイツメディアが鎌田の先発復帰を予想している。

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