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「ピッチコム」を操作していた大谷翔平が球審から不正投球を疑われた場面も( 写真:AP/アフロ)
「ピッチコム」を操作していた大谷翔平が球審から不正投球を疑われた場面も( 写真:AP/アフロ)

「地球上で最高の選手かも」大谷翔平に7回1安打無失点に封じられたナショナルズ5番打者が完敗を認めて嘆く

 同サイトは、フィル・ネビン監督の以下のコメントを紹介した。
「彼は投球に変化を加えた。試合中や登板間に行う修正は、偉大な投手たちが行っていることと同じだ。彼は、そうした投手の1人で、常に向上しようと取り組んでいる。彼は我々が見たことのない球を何球か投げていた」
 ネビン監督は、大谷が今回の登板で速球やスライダーのスピードや動きを変えていたことに気がついたという。
 6回にチームトップとなる4号アーチで大谷を援護した捕手のローガン・オハピーは、「特にスライダー、カッターに変化をつけることが、大谷が最近の登板で取り組んでいることだ。鋭さが少し出て、素晴らしかったと思う。登板の途中で投球を修正する能力こそが、彼から最も感銘を受けていることだ」と語っている。

 地元紙のオレンジカウンティレジスター紙は、「あなたたちの予想通りに大谷がナショナルズをしっかりと封じた。彼の制球は定まらなかったが、7回でわずか1安打を許しただけだった。ナショナルズは、攻撃力を多く持っておらず、彼らが大谷に与えた唯一のダメージは、彼らしくない5四球を出させたことだけだった」と伝えた。
 記事は「それらの四球にもかかわらず大谷は92球という十分に効率のいい投球で相手打線を斬って取った」と称え、「ネビン監督が登板翌日のゲームのスタメンから大谷を外して休養を与える計画があることを明かした」と報じた。大谷は前回の登板でも111球を投げていた。

 対するナショナルズ側のワシントンポスト紙は「ナショナルズが、大谷とエンゼルスの打開策を見つけられず」との見出しを取り、大谷に牛耳られた打線を嘆いた。
「ナショナルズは、今シーズン序盤の遠征の7試合が終わりに近づく中で、攻撃面で上昇の兆しが見え始めていたが、大谷のような才能のある投手に通用するのか、という疑問が示されていた。端的に言えば、その疑問の答えはノーだった。日本からやってきた二刀流スターの大谷から5四球を引き出したが、わずか1安打で誰もホームを踏めなかった」
 同紙の取材によると5番を任されている捕手のキーバート・ルイーズは、「とても厳しかった。彼は地球上で最高の選手かもしれない。対戦できて楽しかったが、スライダーがあり、彼の速球は明らかに優れていた」と、完敗を認め、デイブ・マルティネス監督は、こうコメントしている。
「大谷を捉えようと、打者有利のカウントを作っていた。スイングをして、何人かは鋭い打球を放った。しかし、走者を置いて大きなヒットを放つことができなかった」
 現在ナ・リーグ東地区の5位と、開幕ダッシュに失敗。チーム本塁打はわずか5本と低迷しているナショナルズにとって二刀流スターの攻略は荷が重たかったのかもしれない。

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