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“ボールガール事件”で非難されたソリベストルモ(左)がボールを当てた加藤未唯が「悪い」と反論した。右はペアを組んでいたブズコバ(資料写真・AP/アフロ)
“ボールガール事件”で非難されたソリベストルモ(左)がボールを当てた加藤未唯が「悪い」と反論した。右はペアを組んでいたブズコバ(資料写真・AP/アフロ)

「彼女は勝つためにまだ嘘をついている」いまだ非難の声が止まない中で“ボールガール事件”のブズコバとソリベストルモの“悪役ペア”が空中分解?!

 6月の全仏オープンの“ボールガール事件”で加藤組の失格を審判に執拗に主張した姿や、実際に失格が宣告された直後に2人でほくそ笑んだ姿は、スポーツマンシップに著しく欠けているとして世界中のテニス関係者やファンから非難の的となった。
 さらに、バッシングにさらされたなかで一時はSNSを閉鎖するなど、沈黙を守った2人はウィンブルドン選手権前から対照的な姿勢を見せてきた。
 ブズコバはSNSの更新を再開。さらにチェコメディアの取材に失格騒動を弁明するだけでなく、加藤に対して「彼女が私たちを悪者にした」といった批判を展開して反撃。これが「なぜ正式謝罪をしない」や「悪いと思っていないのか」など、ブズコバへ不満を抱く関係者やファンの感情を逆なでする形となり、何度も“炎上騒ぎ”を招いてきた。
 ナショナルバンク・オープンの直後にも、ブズコバは自身のツイッター(@MarieBouzkova)とインスタグラム(@maryybou)を更新。モントリオールとトロントで隔年開催される同大会への感謝の思いを込めて、こんな言葉を投稿している。
「メルシー・モントリオール、ここでのプレーはとても楽しかったです!今週はいろいろなことがありましたが、2年後にもう一度繰り返しましょう」
 しかし、これまでと同様にコメント欄は荒れた。
「DOGEZA to KATO(加藤に土下座)」
「いつまでも嫌われるんだろうな。自分が招いたことだから仕方ないのかな」
「彼女は勝つためにまだ嘘をついている」
「もう誰もサポートしてくれない」
 なかには誹謗中傷を含めた不適切なコメントを制限する、フィルター機能を設定しているブズコバに対して「あなたのソーシャルメディアマネージャーは、反対コメントを削除するために懸命に働いているに違いない」と揶揄するコメントもあった。
 対照的にソリベストルモは沈黙を貫き、SNSも更新しなかった。ただ、今月3日に母国スペインのスポーツ用品メーカーのキャンペーンに参加した際の動画を、告知を兼ねて自身のインスタグラム(@sarasorribes)で共有。すると、とたんにブズコバのSNSと同様にコメント欄が荒れた。1週間以上がたっても、依然として「醜い」などの非難が寄せられている。
「この競技から去ってくれ」
「馬鹿なテニスプレーヤー」
「マフィアがテニスを支配する」
 ブズコバだけでなく自らに対しても、依然として厳しい視線が向けられている。そうした現状に嫌気がさしたソリベストルモが、強気な言動が関係者やファンを逆の意味で刺激しているブズコバとのペアの解消を望んだとも考えられる。あるいはブズコバが親友を気遣う形で、状況が落ち着くまで、一時的にペア解消を申し出た可能性もある。
 今大会には加藤・スーチャディ組も女子ダブルスにエントリーしていて、1回戦でラウラ・シグムント(35、ドイツ)とベラ・ズボナレワ(38、ロシア)組と対戦する。いずれにしても、悪役ペアがこのまま解消となれば、ナショナルバンク・オープンと、今大会だけでなく今年最後の四大大会となる全米オープンでも、世界が注目する因縁の再戦は見られないかもしれない。

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