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阪神が王手をかけた日本シリーズ第6戦の舞台は京セラドーム大阪
阪神が王手をかけた日本シリーズ第6戦の舞台は京セラドーム大阪

阪神38年ぶりの日本一か、オリックス逆王手か…カギを握る“沢村賞”山本由伸のカーブ…第7戦にもつれこめば形勢逆転の可能性も

日本一経験のある球界OBの一人は、「宇田川が流した涙。ああいう出来事は、チームの結束力を高める。DH制が使えるから、頓宮や杉本の守備の負担が減り、打撃にも集中できるだろう。もしオリックスが山本で勝って第7戦にもつれこめば、形勢は一気に逆転する。阪神は第7戦の先発候補が不在だが、オリックスには宮城、東が控えている」と指摘した。
 3連投となった第5戦で森下、大山に痛打され、マウンド上で涙を浮かべ、チームメイトに励まされた宇田川の姿がチームを結束させるというのだ。
 もし阪神が第6戦を落として逆王手をかけられるようなことにでもなれば形勢は逆転するのかもしれない。第7戦にオリックスは第2戦で6回無失点の左腕、宮城が先発予定。阪神打線は、宮城にストレートで押し込まれ、インコースを厳しく攻められた。第3戦の勝利投手である東もスタンバイするだろう。
 一方の阪神は、先発候補が不在。本来ならば、第2戦で先発した西勇なのだが、4失点KOされて使えない。まだ出番のない青柳が有力視されているが、レギュラーシーズンは最後まで不安定な投球が続き、今季の防御率は4.57。阪神陣営は、おそらく青柳が崩れれば、すぐに交代させる算段で、中4日になる左腕の伊藤将も、第2先発としてベンチに入れると考えられるが、青柳のイニング別の失点を見ると1回の失点が17失点と最も多い。むしろ立ち上がりは悪くない伊藤を先発にした方がいいだろう。ただ青柳を先発させれば、オリックスはアンダースロー対策に左打者を並べてくると予想されるため、そこで左腕の伊藤が投入されれば効果はある。
 青柳とは、またタイプが違うが、オリックスは同じアンダースローの西武の與座と今季5月7日に一度だけ対戦している。その立ち上がりに中川のタイムリーで先取点を奪い、2回にもシュウインデルの2ランで追加点をあげたが、そのシュウインデルはシリーズ登録の40人枠を外れており、頓宮や森は、その試合でノーヒットだった。データとして1試合では足りないが、慣れないタイプの青柳に戸惑う可能性があるのかもしれない。ただ客観的に見れば、宮城vs青柳のマッチアップは、阪神がハンデを背負う。
 岡田阪神が一発で決めるのか。それともオリックスの逆王手か。関西シリーズの大一番となる第6戦のプレーボールは午後6時30分となっている。
(文責・RONSPO編集部)

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