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阪神を戦力外になった高山と渡邊が来季からNPBの2軍に新規参入する新潟アルビレックスから獲得オファーを受けた(写真・黒田史夫)
阪神を戦力外になった高山と渡邊が来季からNPBの2軍に新規参入する新潟アルビレックスから獲得オファーを受けた(写真・黒田史夫)

阪神“戦力外”の高山俊と渡邉雄大にNPB2軍に新規参入内定の新潟アルビレックスが獲得オファー…来季途中にNPB復帰の新しい道を切り拓く

 変則左腕の渡邉も圧巻のピッチングを見せた。左打者のロッテ福田秀平(34)をインハイのストレートで攻めてファウルを取り、外のスライダーでタイミングを外してスイングアウト。1球1球声を発しながら気合を入れた。
 続く元オリックスの佐藤優悟(26)には125キロの外から入ってくるスライダーで見逃しの三振、3人目のソフトバンクの居谷匠真(20)はストレートでライトフライに打ち取り、打者3人を6球で締めた。
 今季38年ぶりの日本一に輝いた阪神は、中継ぎ陣の左腕が豊富で渡邉に出番は回ってこなかった。年齢的なこともあり戦力外となったが、ヤクルトの村上宗隆キラーとして存在感を示した左打者の背中から来るような“伝家の宝刀”スライダーは健在だった。しかも、渡邉は新潟の三条市出身。左腕は、どのチームでも貴重で、新潟としては、トライアウト前から獲得候補の上位に位置付けていた。
 渡邉も「持っているボールをちゃんと投げることができた。スライダー1本でやってきたので左バッターへは自信があるが、右バッターからも三振が取れてよかった」とトライアウトの結果には納得していた。
 新潟は、2人に正式に獲得オファーを出した。だが、高山も渡邉もNPB復帰を最優先としており、新潟のオファーに対しての返事は保留している。
 来季からイースタンリーグに新規参入する新潟は、1軍を持たない2軍だけの独立チームとなるが、NPB経験者は、7月末まで12球団との契約が可能。2軍戦で結果を残せば、故障者が出るなどしてシーズン途中の戦力補強が急務となったチームから声がかかる可能性がある。独立リーグでプレーしてチャンスを待つよりもイースタンリーグに所属している新潟でプレーした方が、各チームの編成担当も、その力量を把握しやすい。NPB復帰を目指す選手たちにとっては、これまでとは違う新しい再起ロードができたといってもいい。新潟のチームコンセプトとしてはファンに喜んでもらうために勝ち負けにこだわると同時にNPBのチームに“昇格”する選手、あるいはドラフト指名される選手を育てたいとの狙いもあり、NPB復帰を望む選手を全面的にバックアップする方針だ。
 トライアウトから5日以内にNPBから声がかからなければ、高山、渡邉は、新潟入団を検討することになるという。ただ渡邉に関しては、阪神から球団職員入りの打診があり、どんな選択をするかは微妙。新潟の関係者は「トライアウトの内容が良かっただけにNPBの球団から声がかかる可能性もあると思う。2人にとっては、その方がベスト。こちらとしては、複雑な気持ちで、ひたすら返事を待つしかない」という話をしている。週明けの今日にも2人の進む道が明らかになりそうだ。

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