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駒大の連覇にストップをかけるダークホース校は現れるのか?(写真は昨年のゴール・日刊スポーツア/アフロ)
駒大の連覇にストップをかけるダークホース校は現れるのか?(写真は昨年のゴール・日刊スポーツア/アフロ)

地震余波残るも開催決定!箱根駅伝で“本命”駒大と中大、青学大、國學院大のV候補に一泡を吹かせるダークホース校はどこだ?

 石川県能登地方を襲った地震の影響で開催が危ぶまれていた第100回箱根駅伝が予定通り行われることになった。出場選手の家族や知人が被災地域にいる可能性や被災者の方々への心情なども配慮して開催か、延期か、中止かなどが検討されていたが、開催の方向が各チームに通知された模様だ。史上最多の23校が出場する今大会は、連覇を目指す駒大がV候補の筆頭で、前回2位の中大、3位の青学大、4位の國學院大も総合優勝を狙っている。では他の有力校にチャンスはないのか。

 城西大、創価大に往路Vの可能性も

 

 被災地に明るいニュースを届けたい。
 駒大が大本命の今大会で上位を狙うダークホース校がある。
 往路では創価大と城西大が面白い。両校は出雲駅伝で過去最高となる2位と3位。ケニア人留学生に加えて、「山の神」候補がいて、他にも有力選手がいる。ともに往路Vを狙える戦力だ。
 創価大・榎木和貴監督は「出し惜しみなく、調子の良い選手を往路に使いたい」と話していたが、往路は1区桑田大輔(4年)、2区スティーブン・ムチーニ(1年)、3区山森龍暁(4年)、4区野沢悠真(2年)、5区吉田響(3年)というオーダーを組んできた。前回は当日変更を一切行っておらず、今回もこのまま勝負するかたちになるだろう。
 桑田は出雲と全日本は不出場も11月26日の10000mで創価大日本人最高記録となる28分11秒08をマーク。調子をグングン上げており、好スタートを切れそうだ。ムチーニは全日本7区(区間4位)で初駅伝を経験。上りを得意とする選手だけに、攻略が難しい2区も区間上位で走ることができるだろう。ポイントは3区山森だ。出雲4区で区間賞を獲得したが、全日本は2区で区間13位。日本人エースが調子を戻していれば、往路Vへの気運が高まっていくはずだ。

 一方、前回3年生以下のメンバーで9位に入った城西大は、10000mで27分台を持つ斎藤将也(2年)とヴィクター・キムタイ(2年)を補欠登録した。1区は前回も1区(11位)を務めた野村颯斗(4年)、4区には前回10区6位の山中秀真(4年)。それから5区には前回1時間10分04秒の区間新記録を打ち立てた山本唯翔(4年)を入れてきた。
 順当なら斎藤とキムタイは前回と同じ2区と3区の起用が濃厚だ。前回は斎藤が区間15位、キムタイが同11位と伸び悩んだが、今回は快走の期待十分。特にキムタイは出雲と全日本は3区で区間賞を奪っており、2区終了時でトップと大きく引き離されていなければ、再び3区で猛追するだろう。
 両校とも理想通りのレースに持ち込むことができれば、5区は吉田響vs山本唯翔の「山の神」をめぐる戦いが待っている。両雄が競り合うかたちになると、往路の優勝争いもスリリングな展開になりそうだ。

 創価大は第97回大会で往路を制すと、復路も終盤までトップを独走した。今回も復路に出雲と全日本で最終区間を好走した吉田凌(3年)を9区に残している。往路を首位で折り返すことができれば、目標の「3位以内」が見えてくる。城西大も往路で勢いをつけることができれば、過去最高順位(6位)を更新するだろう。櫛部静二監督は「3位以内にチャレンジしたい」と意気込んでいる。

 

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