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レイカーズにトレードで移籍した八村塁( 写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
レイカーズにトレードで移籍した八村塁( 写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

なぜNBAの名門レイカーズは八村塁のトレード獲得に動いたのか…海外メディアが分析した3つの理由

 NBAのウィザーズから17度の優勝を誇る名門レイカーズにトレードで移籍した八村塁(24)が24日(日本時間25日)、ロサンゼルスの本拠地クリプトドットコム・アリーナで記者会見、チームへ合流した。八村は「夢の中にいるような感じ」と心境を語り、チームの“スーパースター”レブロン・ジェームズ(38)は歓迎の意向を示した。なぜ名門レイカーズは八村をトレードで獲得したのか。

 全チーム最下位のスリーポイントシュートの改善

 

 八村は名門レイカーズの一員となれたことへの感動を抑えきれない様子だった。
「夢の中にいるような感じ。偉大なチームの一つでプレーできることに興奮している」
 背番号は「28」。記者会見を終えるとクリッパーズ戦をベンチで見守った。ダービン・ハム・ヘッドコーチによると、今日25日(日本時間26日)のサンアントニオ・スパーズ戦には出場する見込みで「私は彼に常にインパクトを受けてきた。多彩で力強く、身体能力、スキルがある若い選手で、我々のクラブに彼を加えることができる機会を持ててとてもうれしい。彼は多くのことをもたらしてくれると思う」とコメントしている。
 八村は今季ウィザーズで先発出場は1度もなかったが、30試合に出場して1試合平均13.0得点、4.3リバウンドの成績を残した。
 海外メディアも八村の名門レイカーズへの移籍に注目。英スカイスポーツは「八村がレイカーズに完璧にフィットする3つの理由」との見出しを取って、なぜレイカーズが八村の獲得に動いたのかの分析記事を掲載した。
 同メディアが分析した八村獲得で期待される効果の1つ目が、「スリーポイントシュートが打てない」というチームの課題の解消だ。
 スリーポイントの1試合平均の成功数は10.5本で全チーム中最下位で成功率は33.8%で26位となっている。
「わずかながら向上しているが、レブロン・ジェームズと、その仲間が、作り出す攻撃に必要とするバックアップがなくスリーポイントを活用することができない。八村が入ることで、それは変わる」
 スリーポイントシュートが打てる八村の加入で攻撃のオプションが増えると見ている。
「彼はステフィン・カリーではないが、過去2シーズンでスリーポイントシュートを40.1%の確率で決め、レイカーズの現在の陣容では、とても効果的なシャープシューターとして見なすことができる。大規模な変化には結びつかないかもしれないが、ジェームズを自由にし、ペイントへ向けたドライブを集中させることができるだろう」
 2つ目は、攻撃面だけではなく守備面も含めたトータルの戦力アップだ。
「実際に彼はチームに、若さのみならず、フロントコートでの多様性、シュート力、堅実な守備の貢献をもたらすことができる。24歳(の八村)は1試合平均13得点で、レイカーズがライバルのロサンゼルス・クリッパーズに敗れた同じ日に最後のコートでキャリアハイの30得点を記録した」と紹介し、こう続けた。
「八村は、また守備でも、とても巧妙で故障から復帰するアンソニー・デイビスと(そう思う人はいないかもしれないが)年老いていくジェームズへの負担を軽減するバックアップのパワーフォワードとして機能する。彼のアグレッシブな身体能力とペイントへと圧倒する走りは、相手チームにとって問題を作り出し、6フィート8インチ(約203センチ)の身長は、容易に無視されることはないだろう。唯一の懸念は得点が時折不安定になることで、レイカーズが必要としている1つのことは、安定したサポートが得られるかということだ。だが、このトレードのシナリオにおいて、得るものは、そういうリスクを上回っているだろう」と評価した。
 レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスに八村の元同僚のラッセル・ウェストブルックというタレント軍団を擁するレイカーズだが、なかなか浮上のきっかけをつかめていないのが現実なのだ。

 

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