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性加害疑惑に揺れる伊東純也が所属するスタッド・ランスでフル出場した(資料写真:森田直樹/アフロスポーツ)
性加害疑惑に揺れる伊東純也が所属するスタッド・ランスでフル出場した(資料写真:森田直樹/アフロスポーツ)

性加害疑惑に揺れる伊東純也が「推定無罪」のチーム方針でフル出場…SNS上では誹謗中傷の声少なく復帰を祝福

 女性への性加害疑惑で刑事告訴され、アジアカップを戦っていた日本代表から途中離脱したフランス1部スタッド・ランスのMF伊東純也(30)が、現地時間11日に敵地で行われたロリアンとのリーグ戦にフル出場した。チームは「推定無罪」の考え方に沿い伊東を起用。2部への降格圏にいる相手に0-2と完敗したなかで、地元メディアは伊東のプレーを称賛した。クラブ公式X(旧ツイッター)には、誹謗中傷はなく、伊東の復帰を喜ぶ日本人ファンのコメントが集まった。

 

 森保ジャパンの一員として途中出場した、インドネシア代表とのアジアカップ・グループステージ最終戦以来、伊東が18日ぶりにピッチへ返ってきた。
 もっとも、ロリアン戦を速報していたスタッド・ランスの地元メディア『Journal L’Union』が、右ウイングで先発していた伊東に初めて言及したのは後半5分だった。
 スタッド・ランスの右CKのこぼれ球を拾ったロリアンがカウンターを発動させ、最前線のFWモハメド・バンバ(22)へパスを通した。今冬の移籍期間にヴォルフスベルガー(オーストリア)から加入し、デビューした前々節、そして前節と2戦連続ゴールを決めていた、コートジボワール出身のストライカーがグングンと加速していった。
 目の前にいるのはスタッド・ランスの守護神エフバン・ディウフ(24)だけ。両チームともに無得点の均衡がついに破られるのか、と思われた直後だった。相手ゴール前から驚異的なスピードで戻ってきた伊東がバンバに追いつき、前方へ回り込んでボールを奪う。それだけではない。クリアではなく、味方にパスを繋いで攻撃に転じさせた。
 伊東を追って戻ってきたキャプテン、モロッコ代表のDFユニス・アブデルハミド(36)が、プレー続行中にもかかわらずハイタッチを求めてきた。ピンチを防ぎ、さらにチャンスに繋げようとしたビッグプレーを、同メディアの速報は次のように伝えた。
「ロリアンのカウンターを、伊東がDFの位置まで戻って食い止めた!」
 もっとも、日本において女性への性加害疑惑で刑事告訴され、アジアカップを戦っていた森保ジャパンから途中離脱した伊東の先発起用に関して、同メディアの速報は特に取り上げていない。フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』もスタッド・ランスが0-2で完敗し、トゥールーズとの前節に続く黒星で順位を8位に下げた結果を報じただけだった。
 こうした状況には推定無罪の大原則が貫かれている。
 前出の『Journal L’Union』は、ロリアン戦の2日前の9日に行われた定例会見における、スタッド・ランスのウィル・スティル監督(31)のコメントを伝えていた。
「フットボール以外で何が起ころうとも、準備ができていると感じているのならば、伊東純也は私たちのためにプレーしてくれると確信している。彼の周囲で起こっていることについて、クラブはよくコミュニケーションをとっている。それ以外は、いまのところ私たちの問題ではない。彼は非常に優れた選手であり、そこに集中させるつもりだ」
 さらに『L’EQUIPE』はロリアン戦前に、タイトルに「伊東純也が何事もなかったかのようにスタッド・ランスに戻る」と打った記事を掲載した。記事のなかで、クラブのジャン=ピエール・カイヨ会長は伊東についてこう言及している。
「私としては、推定無罪という原則にとどめておきたい。われわれとの話し合いのなかで、伊東はいつも通りの控えめな態度を見せながら『何も間違ったことはしていない』と主張しており、私には彼を信じない理由がないからだ」

 

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