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2024年シーズンの浦和レッズの指揮を執るペア・マティアス・ヘグモ監督(写真・アフロ)
2024年シーズンの浦和レッズの指揮を執るペア・マティアス・ヘグモ監督(写真・アフロ)

今日開幕!どうなる?今季のJ1リーグ…大型補強の“本命”浦和レッズを王者神戸、広島、横浜F・マリノスが追う展開か…J2から昇格の町田が台風に目になる可能性も

 現役時代はオーストラリア代表の攻撃をけん引したキューウェル監督は、中盤の[3]を昨シーズンまでの正三角形から逆三角形に変えた[4-3-3]システムを採用。過去にマリノスをリーグ優勝に導いた指揮官の名前をあげながら、リーグ最多の総得点63を叩き出した攻撃力のレベルを、さらに上げていく青写真を描いている。
「マリノスが遂げてきた変化は、ポステコグルー監督とマスカット監督が構築してきた。自分もそれに沿ってチームを作る部分もあるし、同時にプラスアルファのいくつかをさらに植え込みながら、より強いマリノスを出していこうと考えている」
 大迫とともに得点王を獲得したアンデルソン・ロペス(30)を中心に、合計で37ゴールを量産した前線のブラジル人トリオは今シーズンも健在。その上で中盤においてリスクを冒す新戦法がはまったときの破壊力は、対戦相手へ脅威を与えるはずだ。
 昇格組で注目されるのは、高校サッカー界の強豪、青森山田高から転身を遂げた昨シーズンにJ2優勝を果たした、黒田剛監督(53)に率いられる町田だ。
 町田の基本スタイルは、神戸に共通するハイインテンシティー&ハイプレス。守備はサイズのあるセンターバックを中心に徹底してはね返し、攻撃面ではロングスローをはじめとするセットプレーと前線へのロングボール、そしてカウンターを前面に押し出しながら、質実剛健かつ現実的なサッカーを徹底して繰り返す。
 マリノスがメンバーを落としていたとはいえ、昨年7月の天皇杯3回戦では4-1の圧勝でジャイアントキリングを成し遂げて、日本サッカー界を驚かせた。
 オフには身長188cm体重81kgの巨躯を誇り、コソボ代表にも名を連ねるDFイブラヒム・ドレシェヴィッチ(27、ファティ・カラギュムリュク)を獲得。さらにGK谷晃生(23、デンデル)やDF昌子源(31、鹿島アントラーズ)の日本代表経験者も加わり、8ゴールをあげたFW藤尾翔太(22、セレッソ大阪)も期限付きから完全移籍に切り替えた。
 初めて臨むJ1の戦いを前にしても、黒田監督が目指すサッカーは変わらない。それは「負けないサッカーであり、失点しないサッカー」に集約される。
 2チーム増の20チームが12月8日の最終節まで、合計で380試合を行う長丁場の戦い。今週末の3連休で分散開催される開幕節で、浦和は23日に新スタジアムのエディオンピースウイング広島で広島と、町田は24日にホームでガンバ大阪と、そしてマリノスは25日に1993年のJリーグ元年と同じ国立競技場で東京ヴェルディとそれぞれ対戦する。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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