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2024年シーズンの浦和レッズの指揮を執るペア・マティアス・ヘグモ監督(写真・アフロ)
2024年シーズンの浦和レッズの指揮を執るペア・マティアス・ヘグモ監督(写真・アフロ)

今日開幕!どうなる?今季のJ1リーグ…大型補強の“本命”浦和レッズを王者神戸、広島、横浜F・マリノスが追う展開か…J2から昇格の町田が台風に目になる可能性も

 2024シーズンのJ1リーグが今日23日、サンフレッチェ広島-浦和レッズ(エディオンピースウイング広島)、名古屋グランパス-鹿島アントラーズ(豊田スタジアム)の“金J”で開幕する。2チーム増の20チームで争われる今季のJ1は、近年にない大型補強を行った浦和を、連覇を狙う王者のヴィッセル神戸、2シーズン連続3位の広島、2シーズンぶりの優勝を目指す横浜F・マリノスらが追走する展開が予想される。また昇格組のFC町田ゼルビアが台風の目となる可能性も。12月8日の最終節までの熱く長い戦いが、その火ぶたを切る。

 浦和レッズは元ノルウェー代表監督を招聘し得点王をゲット

 昨シーズンの4位から、2006シーズンの一度だけとなったままのリーグ戦の頂点へ。浦和の本気度はこのオフの補強に反映されている。
 前線に2022シーズンのJ1リーグ得点王チアゴ・サンタナ(31、清水エスパルス)とノルウェー代表オラ・ソルバッケン(25、ローマ)、左利きの前田直輝(29、名古屋グランパス)が加入。さらに中盤にはスウェーデン代表サミュエル・グスタフソン(29、ヘッケン)と渡邊凌磨(27、FC東京)、そして松尾佑介(26、ウェステルロー)が加わった。
 対照的にリーグ最少の27失点と堅守を誇った守備陣は、左サイドバックを除いて主力が残留した。西野努テクニカルダイレクター(52)は近年にない大型補強のテーマを、リーグ7位タイの42得点に甘んじた攻撃力のアップに置いたと振り返る。
「昨シーズンは『もう一歩』がたくさんあった。結果を残すチームになるために、足りなかった得点力、攻撃力を増やすために何が必要なのかを念頭に置いた」
 今シーズンから指揮を執る元ノルウェー代表監督のペア=マティアス・ヘグモ氏(64)は、中盤を逆三角形型にした[4-3-3]システムで戦うと明言。キーマンに左右のウイングをあげ、左右のインサイドハーフにも1トップの近くでのプレーを求めている。
 その上で昨シーズンのJ1リーグ最優秀ゴール賞を獲得したアタッカーの渡邊を、左サイドバックにコンバートした意図をこう語る。
「私はサイドバックに攻撃的な能力を求める。彼はスピードもあるし、強度の高いプレーもできるので、このポジションでもゴールやアシストをもたらしてくれる」
 一方で懸念材料もある。昨年8月の天皇杯でファン・サポーターが暴徒化してピッチに乱入した問題で、浦和は今シーズンの天皇杯出場権をはく奪された。公式戦の数が減り、選手層は逆に厚みを増した。試合に絡めない選手が増えれば、不協和音が生まれかねない。それでも、グスタフソンとアンカーのポジションを争うベテランの岩尾憲(35)は言う。
「ベンチに入れない選手も出てきますけど、そういう選手の力がどこで必要になってくるのか、そこで結果を出せるかどうかが優勝に繋がっていくと思う」
 昨シーズンに悲願のリーグ初優勝を果たし、2019シーズンの天皇杯に続くタイトルを獲得した神戸は、浦和とは対照的にポイントを絞った補強を展開した。
 補強の目玉はセルティックから完全移籍で加入した井手口陽介。昨シーズンは期限付き移籍で加入したアビスパ福岡で、YBCルヴァンカップ優勝に貢献した27歳の元日本代表MFは、豊富な運動量と猟犬を彷彿とさせるボール奪取力を期待されて王者の一員となった。

 

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