
阪神の坂本誠志郎捕手は中日のWスチールを防ぐことができなかった
「阪神ベンチと守備陣の準備不足」なぜタイガースは中日の偽装プレーのWスチールを防ぐことができなかったのか…今季初の同一カード3連敗&4連敗で露呈した藤川采配の“死角”
前出の評論家は、「重盗をケアするためのベンチからのサインは当然ある。それをベンチがキャッチャーを通じて守備陣に伝達していなかったのではないか。あのケースでは、坂本は偽投で、三塁走者の様子をうかがう、あるいは、投げない。または小幡にベースの手前でカットさせて、バックホームさせるという防ぐ戦術もある。上林が絶妙の位置でストップして挟殺プレーに持ち込み、岡林のスタートのタイミングもベストだったとはいえ、阪神はそのいずれの対策もやっていなかった」と、ベンチの準備不足を指摘した。
岡田彰布前監督時代にはありえなかった“隙”だった。
4番の佐藤が5回二死からプロ初先発の三浦のストレートを逆方向に運ぶ驚愕の同点ソロを放った。両リーグで一番乗りの10号である。
藤川監督の持論は「打つべく人が打った試合は取らなければならない」というもの。そのためには多少無理な投手起用もしてきた。それだけに、この防ぐことのできた1点に泣いた黒星は、あまりにも痛い。12残塁と拙攻が続き、近本、中野、森下の1、2、3番がいずれもノーヒットに終わるなど機能しなかった。
GWの9連戦を今季初の同一カード3連敗&4連敗という最悪の形でスタートすることになった。しかし、まだ最初のカードが終わったばかりで挽回はできる。
今日2日からは、本拠地の甲子園に戻って、1勝2敗と横浜DeNAに負け越したヤクルトとの3連戦。連敗ストップを託す先発には、今季4勝1敗、防御率2.76と好スタートを切っている開幕投手の村上を送る。
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