
衝撃の“新怪物”!“神の左”を継承する増田陸は87秒“ワンパンKO”で那須川天心よりもインパクトを残した…狙うは「WBA堤聖也へのリベンジと中谷潤人が持つWBCのベルト」
増田はリング上で「今日の結果をもって、いつでも世界へ挑戦できる準備は整ったと思います」と言い放った。その後の会見でも改めて「世界で戦える準備はできている。誰でもどこでもいつでも大丈夫です」とも語った。
バンケスは29戦23勝(15KO)6敗のキャリアを誇り、“武器庫”の異名を持つ34歳のベテラン。2019年に日本では非公認のIBO世界バンタム級王座を獲得し、2022年10月には、スーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(大橋)からダウンを奪ったことで一躍脚光を浴びているWBA同級1位のラモン・カルデナス(米国)と対戦して判定負け、2023年2月には、現WBA世界同級王者のアントニオ・バルガス(米国)ともWBA米大陸同級王座決定戦で対戦して6回TKO負けしているが、世界ランカーのポジションをキープしてきた実戦がある。今回はベネズエラからの乗り継ぎを含めた長時間フライトの影響で体重を作れず、180グラムオーバーで計量失格。
増田サイドが了承したことで、試合が実施されるなど、コンディションがベストではなかったとはいえ、スタートからの動きには、さすがのスピードがあった。そのバンケスを1ラウンドで沈めたのだから、増田の自負にも説得力がある。
帝拳の本田明彦会長も「増田も世界挑戦できる力がある」という話をしていた。
現在、増田はWBA7位、IBF、WBO8位、WBCが11位にランキングされている。
バンタム級王座は、日本人が独占。中谷が2つのベルトをまとめたことで世界王者は3人。
増田は誰をターゲットにしているのか。
「ベルトでいえば、WBCの緑と金のベルトが一番カッコいい。昔から憧れていた」
WBCとIBFのベルトを統一した中谷への挑戦を暗に示唆した。
だが、具体的に名前を出したのはWBAの休養王者の堤だった。
「一度負けている選手。リベンジしたいという気持ちがある」