ショッキングな場外騒動？！ドジャースに勝てずイラついたブリュワーズの女性ファンが球場での一線を越えた“暴言“で勤務先を解雇になる…山本由伸の完投勝利の裏で

　フォサド氏は、FOX 11ロサンゼルス局のインタビューに答え、この場面をこう振り返った。
「彼女は本性を現しただけだと思う。野球の応援の範囲を越えて、個人的なレベルまで踏み込んでしまった」
　この2人の口論を撮影した映像がSNSで拡散され大炎上した。
　やがてSNSで、その暴言を吐いた女性が、どこの誰かと特定され、「ブリュワーズ・カレン」と称されたその女性は24時間以内に勤務先を解雇されることになった。
　彼女の雇用主である「ManPowerGroup」は、「この動画を把握した時点で、対象者は即時休職とし、調査を開始しました。その結果、当該従業員は、組織を離れることとなりました。当社は、尊重・誠実・責任を重んじる文化を維持することに引き続き取り組みます」との声明を発表した。米国では、こういう人種差別的な発言を絶対に許さない。
　またFOX 11ロサンゼルス局の取材によると、この女性は、メイク・ア・ウィッシュ財団ウィスコンシン支部の理事も辞任したことが判明した。
　結局、ドジャースは、山本由伸が自身メジャー初、ポストシーズンでは8年ぶりとなる完投で、5－1で勝利したが、フォサド氏は最後の3イニングを観戦することができなかった。
　彼が「ICEを呼べ」と、応戦した際に、女性が文句を言い、その後、彼に対して、挑発的な行動を取ったため、フォサド氏と友人の2人は、スタジアムからの退場を命じられた。
　フォサド氏は、「なぜ追い出されるのか。友達が何をしたのか。なぜ私たちは退場させられるのか尋ねたが、彼らが言った唯一の理由は私たちがドジャースのファンだからだ」と、怒りを込めて説明している。
　ちなみに、この女性は、フォサド氏が、手に持っていた飲み物に対して「本当の男はビールを飲む」と侮辱し、さらに「Pワード」を口にしていたという。

　同局は、「この発言だけなら伝統的なヤジに近く、解雇にはならなかったかもしれない」との皮肉で、この騒動をしめくくった。

　異常に盛り上がるポストシーズンの戦いを象徴するような事件ではあるが、口は災いの元。ヤジやトラッシュトークもルールの範囲で行わなければ、その人生さえ狂うことになりかねない。