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増田陸が3.15横浜でドネアに挑む
増田陸が3.15横浜でドネアに挑む

「どっちが本物?」とファン混乱…3.15横浜でドネアvs“神の左”継承者の増田WBA世界バンタム級挑戦者決定戦も大晦日には井岡が同じ決定戦…「1位と4位のこっちが完全な決定戦」と帝拳浜田代表

 プロボクシングの「U-NEXT BOXING 5」が3月15日に横浜BUNTAIで開催されることが27日、発表され豪華なトリプル世界戦が組まれた。メインはWBA世界バンタム級4位の増田陸(28、帝拳)が元5階級制覇王者で同級1位のノニト・ドネア(43、フィリピン)と対戦するWBA同級挑戦者決定戦。面白いカードだが大晦日に5階級制覇を狙う同級3位の井岡一翔(36、志成)がまったく同じ挑戦者決定戦を戦い、4回KO勝利しており、ファンが混乱するマッチメイクとなった。その真相とは?

 堤vsバルガスの勝者の正規王者への指名挑戦権を得る

 え?またWBA挑戦者決定戦?
 その発表はファンに混乱を与えた。
 大晦日に井岡は「WBA世界バンタム級挑戦者決定戦」と銘打たれた一戦に4回KO勝利したが、そのわずか28日後に再びドネアvs増田の「WBA世界バンタム級挑戦者決定戦」が発表されたのである。
 筆者は会見で壇上にあがっていた帝拳の浜田剛史代表に「ファンとしては混乱する部分があると思うんですが、その辺の経緯と整理したものをお話しできる範囲でお聞かせ願いたいのですが?」と質問した。
「今回の1位と4位の試合が、完全な決定戦だと認識してよろしいかと」
 浜田代表はそう答えた。
 つまりこちらが正規の挑戦者決定戦というわけだ。
 本田明彦会長によると、この試合の勝者は正式に指名挑戦権を得るという。挑戦者決定戦は本来はランキング1位と2位が対戦するものだ。現在の1位はドネアで、2位が那須川天心(帝拳)で3位が井岡で4位が増田となっている。天心はWBCの挑戦者決定戦に向かい、井岡は試合を終えたばかりのため、ドネアと最上位の増田の挑戦者決定戦にWBAが指名挑戦権を与えるのも納得である。
 一方の大晦日の挑戦者決定戦は、当時は井岡が9位で相手のマイケル・オルドスゴイッティ(ベネズエラ)は11位。こちらは勝者には指名挑戦権を与えられない挑戦者決定戦で批判の声があがっていた。
 だが、井岡戦の公式会見でWBAのナンバー2でゼネラルマネージャーであるホセ・オリバー・ゴメス氏は「(WBAの)委員会として決定した。ランキングが5、6、9位の選手でも委員会が決めることはある。ただ今回の試合の勝者がダイレクトに世界戦をやることにはならない。それも委員会で決めることになる」と、勝者は指名挑戦権を得ないが「挑戦者決定戦」という“冠”を付けたことに相違がないことを明言していた。
 井岡自身も「賛否があるのはわかっているがチャンスと評価をもらったのは僕」「その先に5階級制覇をしたら誰も何も言わなくなる」と反論していた。それもそうだろう。プロモーターとしては井岡の再起&バンタム級の転級初戦になんらかの冠をつけようとWBAと交渉するのも当然の話。結局のところ勝者に指名挑戦権もないものを挑戦者決定戦と承認したWBA側に問題がある。
 興行優先の側面からWBAは理由が不透明な暫定王者も“乱発”していて、世界的な批判を受けており、JBCは日本での理由が曖昧な暫定世界戦の開催は認めていない。ベルトの権威を守るため今後は挑戦者決定戦についてもその認定をJBCの管理下に置く必要があるのかもしれない。

 

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