なぜ巨人は阪神との開幕カードで14ぶりの負け越しを喫したのか…浦田が犯した「記録に残らないポジショニングのミス」と「大勢、マルティネス不在」の弱点露呈
巨人が29日に東京ドームでの阪神とのシーソーゲームを6-12で落として開幕カードを1勝2敗と負け越した。「二塁・8番」でスタメン出場していた2年目の浦田俊輔(23)が8回に記録に残らない痛恨のミスで勝ち越しを許し、9回には石川達也(27)が4失点と炎上。大勢(26)、ライデル・マルティネス(29)を欠くブルペンの問題がいきなり露呈した。
阪神の及川から泉口が勝ち越しアーチも”空砲”
巨人の開幕カード負け越しは2012年以来14年ぶりの屈辱だった。
中継局が伝えた談話によると、阿部監督は、それでも「悪いことばかりじゃなかった。まだまだこれからタイガースを倒すチャンスがたくさんある。しっかりと反省し、修正して、ひとつずつ(勝ち星を)積み重ねていきたい」と前を向いた。
流れは巨人にあった。
先発を託したドラフト3位ルーキー山城が3回を持たずに5失点KOされたものの、5回に新4番ダルベックの同点2ランで追いつき、7回には、昨季防御率0.87の及川から泉口がライトスタンドへ勝ち越しアーチを放ち、6-5とリードを奪い逃げ切りパターンに入るところだった。
だが“WBC後遺症”による調整不足で開幕メンバーから外れた大勢が任されるべき8回に逆転を許す。
船迫が途中出場の坂本に同点タイムリーを浴び、さらに二死二、三塁で代打木浪がコールされると、阿部監督は左腕の中川にスイッチした。
ここでまさかのミスが起きる。木浪の一、二塁間へのゴロに深い位置で追いついていた浦田がジャックル。記録は内野安打となったが勝ち越し点を許しただけでなく、二塁走者の坂本が続けてホームを狙い、ミスをした動揺からか、浦田の弾いた打球の処理が遅れて懸命のバックホームも2点目を許したのだ。
阿部監督はリクエストしたが、岸田のタッチをかいくぐった坂本の”神の左手”が先にホームベースに触れていた。
現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は、巨人と浦田のミスをこう分析した。
「浦田は二遊間を絞るポジショニングをしていた。木浪の打球方向のデータだったのかもしれないが、ベンチは、外野にかなりの前進守備を敷かせていたのだから、あそこまで二塁ベースに寄って二遊間を絞る必要はなかったと思う。あと半歩一塁に寄っていれば焦ることなくアウトにできただろう。これはベンチの指示のミス。また浦田は、クロスプレーになると思い、グラブのポケットではなく、あえてグラブの土手にボールを当てて素早くスローをしようと試みていた。それがジャックルにつながった。あそこでそのプレーはいらなかった」

