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球界大御所は骨折を回避できなかった近本光司の死球の避け方に物言い?!
球界大御所は骨折を回避できなかった近本光司の死球の避け方に物言い?!

「死球の避け方を知らない」球界大御所が阪神の近本光司の死球離脱に問題提起…「全身をプロテクターで守られグラウンドが戦場であることの危機感が薄れているんじゃないか」

 だが、広岡氏は「それも野球だ」と言う。
「私は、そんなことを命じたことは一度もないが、私達の時代は“インコースを攻めろ。当ててもいいぞ”と指示する監督もいた。トンビ(東尾修氏)なんかはそこから自分のピッチングスタイルを作った。だが、今は“あててもいいぞ”なんで言う監督はいないだろう。投手のコントロールはいい。侍ジャパンや自主トレの影響なのか、選手同士がぺちゃくちゃとお喋りして仲がいい。殺伐とした敵同士の緊張感がなくなってしまっている。ひいては、そういう風潮が、死球の避け方が下手という事態を生んでしまっていると思う。それはチームの勝ち負けだけでなく、選手個人の給料につながること。今の野球が見直すべき点だ」
 94歳の広岡氏はそう提言した。
 近本の骨折の程度は不明だが、阪神で言えば、梅野が2023年8月13日のヤクルト戦で左手首に死球を受けて骨折。スローイングする利き手の右手ではなかったもののレギュラーシーズンでの復帰は叶わず、10月28日から行われた日本シリーズでは、当時の岡田監督が第6戦にベンチ入りさせたが、代走での起用チャンスがあればと考えてのもので、走攻守の復帰は間に合っていなかった。近本の場合は利き手だけに復帰まで3か月以上は必要になるだろう。しかし、広岡氏は、こうエールを送る。
「去年巨人の岡本が肘を痛めたが復帰まで3か月半はかかり巨人は優勝争いから見放された。私達の時代は怪我をしても復帰までそんなに時間を必要としなかった。医者任せにせず自分で治していた。今はそういう分野の医療やリハビリプログラムも発達している。自分の力でこんなに早く復帰したのか、と周囲がビックリするような復活を果たしてもらいたい。そうでないと阪神の連覇は危うくなる」
 近本の離脱に続き、28日のヤクルト戦では5回に中野が自打球を当て、7回に代打を送られ、8回にも森下が自打球を当て、自力で歩けず、その打席の途中で代打を送られベンチへ下がるというダブルアクシデントが起きた。2人は共にプロテクターでカバーできていないところに自打球が当たっていた。阪神の負の連鎖はどこまで続くのか。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

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