「相変わらずトップクラスの投手だ」昨季WSで苦杯を舐めさせた4番ビシェットが“投手専念”で防御率0.50の大谷翔平に敬意…ロバーツ監督は絶品スライドステップ投法を「芸術的」と絶賛
ドジャースの大谷翔平(31)が15日(日本時間16日)、本拠地でのメッツ戦で5年ぶりとなる投手専念で先発、6回95球を投げて2安打10奪三振1失点の好投で2勝目をゲットした。2-8のスコアで泥沼8連敗を喫したメッツの4番打者で昨季のワールドシリーズ第7戦で大谷から先制3ランを放っていたボー・ビシェット(28)は「相変わらずトップクラスの投手だ」と敬意を表し、カルロス・メンドーサ監督(46)は「速球が素晴らしくほとんど対応できませんでした」と白旗。一方でデーブ・ロバーツ監督(53)は「芸術的に見える」と大谷がメッツの1番打者を相手に見せたスライドステップ投法を絶賛した。
死球の影響を考慮して5年ぶりに投手専念
メッツが強烈なしっぺ返しを食らった。
2日前に大谷の右肩へ死球を与え、痛さに強い二刀流スターが珍しく声をあげて顔をしかめて痛がるそぶりを見せた。ロバーツ監督は、その影響を配慮。この日は、5年ぶりの投手専念での先発となったが、圧巻の投球内容で10三振を奪い、メッツ打線をMJ・メレンデスの二塁打2本だけの1失点に封じ込んだのだ。
メッツはドジャースにスイープされ、泥沼の8連敗。
映像メディア「SNY」によると、メンドーサ監督は試合後の囲み取材で白旗をあげた。
「良い投手です。本当に良い投手です。ただ、メジャーでは常にトップレベルの投手と対戦するものです。今日は特に速球が素晴らしくほとんど対応できませんでした」
大谷は2回にキム・ヘソンの2ランで援護点をもらった直後の3回に二死二塁のピンチを背負った。ここでメッツ不動のリードオフマンであるフランシスコ・リンドーアと11球の名勝負を演じた。3球ファウルで粘られ、カウント2-2からのカーブがボールと判定された。ABSチャレンジ(自動判定システム)を求めたが判定は覆らず、さらに2球ファウルで粘られるも、最後はゆったりとしたフォームの入りからの絶品のスライドステップで外角へ99.6マイル(160・3キロ)のストレートを投じてバットに空を切らせた。
リンドーアがニヤリと笑い、大谷も笑顔で返した。
映像メディア「Bleed Los: Dodgers & MLB News Podcast」によると、ロバーツ監督は、この場面をこう絶賛した。
「面白かったですね。(3回にメッツの)下位打線が粘っていてリンドーアがタイミングを合わせてきていたのでスライドステップに変えて速球で仕留めました」
そして「彼もヨシ(山本由伸)と同じように投球を“技術”であり“芸術”として捉えています。ただ速球で押すだけではなく、どう打者を組み立てて攻めるか、前後左右を使いながら配球する。そういう部分が見えてきています」と続け、粘るリンドーアを芸術的なタイミングの外し方に100マイルの速球を交えた場面に関心した。
ロバ―ツ監督は、前日に先頭打者アーチを許した後に、20人連続でアウトに取り、8回途中までも1失点に抑えた山本と大谷の関係性を「鉄は鉄をもって研がれる」との故事を引用して「素晴らしいアスリートであり投手が2人いる。競争というより、お互いを高め合う関係になると思います」と評した。
大谷は5回には2つの四球からMJ・メレンデスにライトスタンドにワンバウンドで入るエンタイトルツーベースで1点を失うも、一死二、三塁と続く、外野フライでも同点というピンチにギアをあげた。
トミー・ファムには100マイル(約161キロ)超えのストレートを連発させて空振りの三振。前の打席で粘られたリンドーアは、この日最速となる100.4マイル(161.6キロ)でレフトフライに打ち取った。

