「偉大な投手は結局なんとかするんだ」パドレス5番打者が「投げ心地が良くない」大谷翔平の5回無失点に“お手上げ”…リアル二刀流での8号先頭弾に敵将も「投手がコントロールできない部分だ」
その初球だった。見送ればおそらくボールの外角低めのスイーパーにタティス・ジュニアは手を出した。打球は三遊間を締めていたショートのベッツの正面。鮮やかなアンダーハンドスローから6-4-3とボールが渡り、併殺を成立させると大谷はベンチへ引きあげながら何度も雄叫びをあげた。
スタメン監督は「スランプから抜け出そうとすると誰でも焦るものだ。何人かの選手にそれが見えている。早打ちしたり、普段なら振らない球に手を出したりしている」とタティス・ジュニアの心理を分析し、「おそらく、メジャーで彼が経験している中で最大級の打撃不振だ」と続けた。そのスターの心理を逆手にとって、ボールゾーンのスイーパーから入った大谷のインサイドワークの勝利だった。
前出の映像メディアによると5番を任された米球宴4度出場のショートストップ、ザンダー・ボガーツもこの場面についてこう語っている。
「あのダブルプレーは大谷にとって大きかった。球数も増えてきていたしね。タティスの打球も絶対100マイル(約161キロ)を超えてたと思う。しかも(足のある)彼を併殺にするには、かなり強い打球じゃないと無理だから。でもムーキー・ベッツがうまく処理して、キム・ヘソンも一塁へいい送球をした。ほんの少しでも穴が開いていれば、2点が入っていたんだがな」
大谷は、まだ88球だったが、デーブ・ロバーツ監督は降板を指示した。5回にはフォーシームの球速が落ちていた。ロバーツ監督もまた大谷の不調を感じとっていた。
「少し苦しみながらだったと思う。本人もベストの状態ではなかったと思うし、3回か4回あたりでは速球を少し抑え気味に投げているように見えた。必要な時だけギアを上げていた感じだね。だから今日は最高の球ではなかったと思う。でも必要な場面では大きなアウトを取った。三塁走者を止めたプレーもあったし、大きなダブルプレーもあった。5回まで投げて、球数も増えていたし、今夜はあれが彼の限界だった」(Bleed Los: Dodgers & MLB News Podcastより)

