「もう優勝は阪神。みっともないから藤川はカッカせずどっしりと構えておけばいい」巨人大物OBが首位攻防戦で3タテの虎連覇に太鼓判も森下翔太の死球への指揮官の激高抗議にはチクリ苦言
1回二死から森下が中央大の後輩である西舘に初球を背中にぶつけられた。森下は避けたが、顔付近に向かっているようにも見えた。森下への2試合連続の死球にブーイングが飛び交い、ドームが騒然とする中で、藤川監督は激怒。ベンチを飛び出して球審に何かを訴えかけ、その後、巨人ベンチの誰かを指差しながら何やらわめき睨みつけた。
一方しばらくうずくまっていた森下は一塁へ歩きながら、帽子を脱ぎ謝罪する西舘を手で制する余裕を見せていた。
球界大御所は、藤川監督の行動に物言いをつけた。
「みっともないから。藤川はそうカッカせずにどっしりと構えておけばいい。これだけ打っているのだから相手バッテリーが厳しく攻めてくるのも当然だろう。それがプロ野球だ。選手は監督の背中を見ているもの。もっと相手チームに抗議して欲しいと思っている選手もいるのかもしれないが冷静に見ている選手もいる。子供達に夢を見せるプロ野球で、そんな喧嘩腰の姿を示してどうするんだ。まだ藤川も経験不足。初の連覇に向かっていく監督としての尊厳を保ちなさい」
今季の巨人の与死球はリーグトップの48個。しかも、阪神は広島戦で近本が死球を受けて左手首を骨折し長期離脱、前川も奇跡的に早期復帰したが、広島戦で背中に死球を受けて肩甲骨を骨折した。藤川監督が選手を守るために過敏になるのも無理はない。
だが、広岡氏は異様に激怒した姿に違和感を覚えたようだった。
藤川監督は「ファン」「子供達」というキーワードを試合後の会見でよく使う。激高する姿は、決して子供達に見せられるものではないだろう。
スポーツ各紙の報道によると、藤川監督は、森下の死球を巡る一連の行動について多くを語らなかったという。あれだけ興奮する姿を見せてしまったのだからファンに対する説明が必要だっただろう。
一方で4回に佐藤がライトスタンドの上段まで運んだ3試合連続のアーチは西舘がインハイを厳しく攻め切ることができなかった。結果的に高めへの失投となった。藤川監督の激怒が無言の圧力となっていたのかもしれない。
広岡氏は、理想とすべき監督像を明かしたが、藤川監督の抗議に何の意味もないわけではないだろう。
今日14日からの広島戦に阪神が連勝、あるいは勝ち、引き分けで、一方の巨人が中日に連敗すると直接対決が5試合しか残っていないことも手伝って阪神にマジック「33」が点灯することになる。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

