中日の次期監督問題「井端もWBCで失敗している。OBで再建は無理だ」球界大御所が緊急提言…理想は「理論より厳しい指導力。選手の力を引き出し孤独に耐えられる人」
中日の井上一樹監督(55)が今季限りでの辞任を表明した。2年連続Bクラスの責任をとったもので次期監督としては侍ジャパンの監督を務めたOBの井端弘和氏(51)や、巨人OBでオイシックスCB0の桑田真澄氏(58)まで様々な名前が飛び交っている。巨人OBでヤクルト、西武監督を務め、かつて中日で臨時コーチを請け負ったこともある広岡達朗氏(94)が「OBで再建は無理。そろそろ外部の血を入れてみてばどうだ。理論より厳しい指導力が必要」などと理想の監督像を緊急提言した。
外部招聘ならソフトバンクで日本一5回の工藤公康が適任
井上一樹監督の電撃辞任で中日が激震に見舞われた。就任1年目に4位、2年目の今季は開幕から低迷し、2試合を残して最下位に甘んじている成績不振の責任を取ったもの。フロントがすぐに着手した次期監督については「誰が見てもこの人しかいない」という候補が見当たらず、後任問題が混沌としている。
内部昇格なら今季から入閣した前ヤクルトヘッドの嶋基宏ヘッド。OBなら今春のWBCで侍ジャパンの指揮を執った井端弘和氏、フロントで本部長補佐を務める荒木雅博氏の”アライバ”コンビに、高木守道氏が監督を務めた2012年、2013年に2軍、1軍の投手コーチを務めた今中慎二氏らの名前があがっている。
また外部招聘プランとしてスポーツ報知が、巨人OBで投手コーチ、2軍監督も務めた桑田氏の名前を出し、SNSでは愛工大名電出身で名古屋とゆかりはありソフトバンク監督として7年間でリーグ優勝3回、日本一5回の実績を持つ工藤公康氏、中日で2軍監督などを務めたことがあり、西武監督としてリーグ優勝2回の辻発彦氏、オリックスでリーグ優勝3回の中嶋聡氏、横浜DeNAで監督を務めたアレックス・ラミレス氏らが候補として取りざたされている。
球界大御所で、かつて中日の臨時コーチを請け負い、与田剛氏や福留孝介氏らを指導したこともある広岡氏は、「球団OBで再建は無理だ。そろそろ外部の血を入れてみてはどうか」と緊急提言した。
広岡氏は開幕前に中日を「優勝争いのダークホースになる」と評価していた。
「ピッチングスタッフは整っていた。先発に高橋、金丸、柳、マラーにベテランの大野、涌井がいたし、抑えは松山。中継ぎも清水、藤嶋に外国人もいた。得点力だけが不安だったが、長距離砲(サノー)を獲得したし、トータルで見れば、投手が整備されているチームはそう負けないはずだった。怪我人も影響したのかもしれないが、ハッキリ言って、この結果は指導者の責任だ。監督は辞任して当然だろう」
開幕に松山が間に合わず、広島との開幕戦では、代役のアブレウが腰痛を隠して9回に登板して4点のリードを守れず逆転負け。高橋はシーズン途中に2軍落ちするなど勝てない時期があった。主力の野手にも怪我人が続出。今季の逆転負けがなんと40試合。5月30日の阪神戦では7点差をひっくり返され、SNSではファンが「井上辞めろ!」と騒ぎ立てた。それでもチーム防御率3.28はリーグ3位だ。
「監督、コーチが選手に勝つことをあきらめさせた。指導者もまたあきらめていた。次の監督は、理論よりも厳しい指導力を持ち、妥協のない練習をさせ、選手の力を見定めて、しかも引き出せる人物でなければならない。また監督として勉強をしており孤独に耐えられる人物だ。そうなると指導者としての経験も必要だろう」
広岡氏はそう次期監督の理想像を示した。

