中日の次期監督問題「井端もWBCで失敗している。OBで再建は無理だ」球界大御所が緊急提言…理想は「理論より厳しい指導力。選手の力を引き出し孤独に耐えられる人」
「6年連続でBクラスとなると甘えのようなものがチームに浸透してしまっている。そういうチームを中からも外からも見ている中日OBではどうしても甘えが出る。井端にしても、WBCで失敗している。もちろんメジャーを揃えてきたベネズエラとの力の差はあったが、向こうは日本の投手の傾向を調べて対策を練ってきた。それに対して井端の率いる日本は、その上をいくことができなかった。裏の事情は知らんが、投手起用にも問題があった」
OBの中では最有力候補の一人である井端氏にもダメ出しをした。
今春のWBCで井端氏が監督を務めた侍ジャパンは、ドジャースの大谷翔平や山本由伸、レッドソックスの吉田正尚、カブスの鈴木誠也らメジャー軍団を揃えながらも準々決勝でベネズエラに5-8で敗れた。過去のWBCで最低の成績に終わった。山本を4回で降板させ、本来先発の西武の隅田知一郎や日ハムの伊藤大海の中継ぎ起用が失敗。またメジャー流の高めゾーンの出し入れではなく低めゾーンで駆け引きをする日本のバッテリーの傾向も読まれていた。2点を追う7回に先頭打者だった9番のオリックス若月健矢に代打を送らなかった采配にも疑問が投げかけられていた。
広岡氏は「まだ勉強不足。荒木もコーチ経験はない。これといった中日OBの名前が出てこない。まだ戦力的に来年もチャンスはある。チームの再建と共に勝負したいのであれば、OB以外の外部から監督を招聘すべきだと思う」と続けた。
「巨人の桑田?なんでそんな名前が出てくるのか。外部招聘でやらせるなら工藤しかおらん。ソフトバンクで日本一にもなり勝ち方を知っている。来年からセ・リーグはDHになるんだからちょうどいい。勉強熱心。甘えを捨てさせてチームを根本から再建するには、工藤以上に最適の人物はおらん」
広岡氏が推すのは工藤氏だ。広岡氏が西武監督時代にドラフトで獲得した”教え子”。広岡氏は、西武の黄金期の野球を見せてきたし、巨人や横浜など現役時代に西武以外の他球団の経験をしていることも評価している。
中日の外部招聘監督としては、近年では阪急ブレーブス出身の”レジェンド”山田久志氏が2002年から2年(2年目は途中休養)、西武出身の森繁和氏らが2017年から同じく2年監督を務めているがいずれも中日でコーチを務めてからの内部昇格。完全な外部招聘となると1984年から1986年に指揮をとった山内一弘氏まで遡らねばならない。その中日の伝統的な方針から見ると、中日でのコーチ経験のない工藤氏の招聘の可能性は薄いだろう。果たして中日はどんな決断を下すのだろうか。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

