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「織田を強行指名した巨人はなんで?と意図が見えない最低評価」元ヤクルト編成部長がドラフト成否を独自採点…「ほぼ満点はソフトバンク。渡部海に勝負にいかなかった阪神は70点」

プロ 野球のドラフト会議が22日、都内のホテルで行われ支配下76人育成51人の計127人が指名された。注目の青学大のバッテリーは、投手の鈴木泰成がソフトバンクとロッテが競合してソフトバンク、捕手の渡部海が楽天、中日が競合して楽天が交渉権を獲得した。またメジャー挑戦を表明していた横浜高の織田翔希を巨人が強行指名するサプライズがあった。ドラフトの成否の答えは5年後、10年後に出るものだが、元ヤクルト編成部長で、阪神でスカウトを務め、ヤクルト、阪神、楽天ではコーチとして故・野村克也氏を支えた松井優典氏に独自視点で各球団のドラフトの成否を採点してもらった。

 

 楽天、ヤクルト、西武、オリックス、中日が成功グループ

 13年ぶりに事前に1位指名を公表した球団がひとつもなかった異例ドラフトに待っていたのはまさかのサプライズだった。15日に会見を開き、NPBを経ずにメジャー挑戦することを表明していた横浜高の157キロ右腕の織田を巨人が1位指名したのだ。また注目の青学大のバッテリーはそれぞれ2球団が競合。1m95、103㎏の山梨学院高の”ネクスト大谷”の二刀流である菰田陽生が日ハムの1本釣りとなったのもある意味サプライズだった。
 では今回のドラフトで最も成功した球団と疑問の残った球団はどこなのか。松井氏が満点に近い点数をつけたのは、城島健司CBOがロッテと競合して青学の鈴木の交渉権をゲットしたソフトバンクだった。
「100点に近いドラフトだったと思う。1位でナンバーワン投手、2位で1位で消えてもおかしくなかった最速151キロの立命大の有馬伽久を指名できた。中日の大野雄大に重なる左腕だ。そして3位で慶大の最速151キロ左腕の渡辺和大。故障が心配されたが彼も三振が取れる即戦力。これまであまり大学、社会人の投手を上位で指名してこなかったが、1位クラスの大卒の即戦力の3投手を指名できたのだから万々歳だろう。そして8位で隠し玉とも言える国立台湾体育運動大の右腕、深見一騎、9位で159キロで話題だったペンシルバニア大の佐藤幻瑛を抑えた。国際的な情報網の強さと組織力を感じさせた。しかも育成で15人。そこには韓国プロ野球のKTウィズで今季最多ホールドをマークした杉本幸基までいるから驚いた」
 ソフトバンクに続き、90点以上の高評価を与えたのが、楽天、ヤクルト、西武、オリックス、中日の5チームだ。
 楽天は、大型捕手として注目の渡部を1位指名し、中日との競合になるも石井一久GMが交渉権を引き当てた。
「主戦の太田光が今季打率.202で、捕手が最大の補強ポイントだった楽天が何年かに一人の打てる捕手を獲得できた時点で成功だろう。しかも2位でトップクラスの走力を持つ明大の二塁手、岡田啓吾、3位で王子の安定感のある左腕、樋口新を抑えて即戦力をバランスよく指名できた。4位で東芝の捕手、5位で今季48盗塁のオイシックスの遊撃手を指名するなどの意図を明確に打ち出した。高校生が支配下では一人もいなかったのがマイナスだが、最下位チームが葛藤するところだろう」
 ヤクルトは1位で横浜国立大卒の秀才でもある東京ガスの右打ちの1m87、91㎏の大型外野手の藤澤涼介を単独指名して、2位でも東北福祉大の右打ちの大型外野手の佐藤悠太を指名した。7人中、野手が5人の偏った指名となり、上位で即戦力投手も高校生投手も指名しなかったが、松井氏は「今季の本塁打数はリーグ最下位。ポスト村上を含め、今後チームの主軸となっていけるスラッガー候補にアプローチした点を評価したい」と説明した。
 西武は1位で亜大のノーヒッター右腕の川尻啓人、2位で休部となるパナソニックの最速151キロ大型右腕の柿本晟弥、3位でヤマハの最速151キロ左腕の沢山優介を指名した。
「おそらく西武は高橋光成、平良海馬の2人がFAでいなくなることを想定してその補強が急務だったと思う。川尻は大化けの可能性のあるエンジンのでかさがあり、柿本と高めのストレートで空振りが取れる沢山は社会人ではトップ2。その3人を指名できたのは大きい。また4位の日大三高の1m80、100㎏の捕手、田中諒は西武らしい大砲候補の指名」
 また松井氏は「オリックスも西武と同様に今ドラフトでトップ10に入る投手を1、2位で指名できて、数少ない大砲候補も3位で抑えたのだから90点台のドラフト」と評価した。

 

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