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レッドブル角田裕毅がオーストリアGP予選でまさかの18番手のQ1敗退(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブル角田裕毅がオーストリアGP予選でまさかの18番手のQ1敗退(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

悩める胸中吐露!「なぜこうなってしまったのかエンジニアに聞いてみないとわからない」角田裕毅がオーストリアGP予選でまさかの18番手でQ1敗退

 F1の今季第11戦、オーストリアGPの公式予選が28日に行われ、レッドブルの角田裕毅(25)が1回目(Q1)の18番手でまさかの敗退を喫した。最初のアタックで5番手につけた角田は他車に次々と追い抜かれ、逆転を狙った最後のアタックでもタイムを伸ばせなかった。第7戦のエミリア・ロマーニャGP、第9戦のスペインGPに続く3度目のQ1敗退。不振が続き、更迭論が飛び交う状況の中で結果を残せず、角田は「フラストレーションがたまる。正直、なぜこうなってしまったのか、エンジニアに聞いてみないとわからない」と悩める胸中を明かした。

 ”最悪の事態”が待ち受ける可能性も

 親会社のお膝元のレッドブルリンクで角田が撃沈した。
 Q1の最初のアタックで1分5秒386をマーク。5番手につけた角田だったが、他車が次々と好タイムを弾き出し、瞬く間にQ2進出圏外の18番手へと後退した。18分間のセッションが終了する直前に2度目のアタックに出た。
しかし、逆転を狙ったラップタイムは1分5秒369。自己ベストをほとんど伸ばせず、カットラインとなる15番手のアルピーヌのフランコ・コラピント(22、アルゼンチン)に0秒091届かなかった。フラッシュインタビューに臨んだ角田は、2度目のアタックを「車のバランスがおかしかった」と振り返り、さらにこう続けている。
「1回目のアタックはよかったけど、2回目がなぜかよくなかった。ただ、ウォームアップラップでは何の問題もなかった。フリー走行までは順調にきていただけに、このような結果になって本当にフラストレーションがたまる。なぜこうなってしまったのか。チームのエンジニアに聞いてみないとわからない」
 3戦続けて入賞を逃し、ポイントも獲得できない不振にあえぐ状況で迎えた一戦。角田は初日のフリー走行2回目(FP2)で7番手、公式予選前に行われた同3回目(FP3)では9番手のラップタイムをマークした。
手応えをつかんで公式予選へ臨んだだけに、Q2にすら進めなかった結果に角田自身がショックを受けている。米国のモータースポーツ専門メディア『motorsport.com』が伝えた角田のコメントからは、悩める胸中がにじみ出ていた。
「今日は少なくとも3回目(Q3)に進出できると、自分に対して期待していた。昨日からマシンのフィーリングはよかったし、アプローチの方法などを含めて、すべてが正しい方向に進んでいると僕は確信していた。しかし、2回目のアタックで生じた異変を最後まで適切に調整できなかった。最初のアタックで感じたものとは完全に異なっていて、これには僕自身もかなり驚かされるものだった」
 今季のマシン、RB21に起こった異変は、Q3で7番手に甘んじたマックス・フェルスタッペン(27、オランダ)も訴えている。5年連続のドライバーズ王者獲得を目指すエースドライバーとの違いをあげながら、角田はさらにこう続けている。
「マックスは少なくともこのマシンをどのように扱えばいいのかを知っているし、ラップ中に驚くべき事態に見舞われてもすぐに対応できる。しかし、僕はラップ内で調整するレベルにも、あるいはパッケージ内で最大化できるレベルにもまだ達していない。レーシングブルズでは対応できていたレベルにも達していない。その意味でも予選では毎回のように、ちょっとしたフラストレーションをためている」
 姉妹チームのレーシングブルズで今季をスタートさせた角田は、第3戦の日本GP直前に、不振にあえぐリアム・ローソン(23、ニュージーランド)と入れ替わる形で、強豪チームの一角レッドブルのシートを獲得した。

 

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