衝撃トレード真相…昨年オフにソフトバンクが山本祐大獲得をオファーしていた…「問われる横浜DeNAの見る目」…レギュラー捕手の即効型補強か、尾形、井上の潜在能力にかけた長期型補強か
横浜DeNAの山本祐大捕手(27)とソフトバンクの尾形崇斗投手(26)、井上朋也内野手(23)の1対の2の電撃トレードが12日、両球団から発表された。山本は横浜DeNAのレギュラー格の捕手でソフトバンクの尾形は、ロングリリーフで起用されているが、井上は今季1軍での出番がない。衝撃的な“不均衡トレード”だが「打てる捕手」を求めているソフトバンクが昨年オフから獲得をオファーしていたトレードだった。一方の横浜DeNAは、2人が持つポテンシャルの開花に賭けた長期型トレード。両球団の決断の行方は果たして…。
山本「トレードの話を急に聞いて驚きがあって…」
衝撃のトレードだった。
横浜DeNAで今季35試合中24試合でスタメンマスクをかぶる主力捕手で打率.227、1本塁打、8打点、出塁率.346、OPS.644の成績で先の8日からの阪神戦3連戦でも第1戦、第3戦に5番で起用されていた山本が放出された。しかもトレードが通告された12日は山本がコンビを組む東が中日戦で先発予定だった。山本には、球団からこの日の朝に連絡があり、午前中に球団事務所で通告されたそうだが、タイミング的にも、レギュラー捕手の放出はベイファンに衝撃を与えるトレードとなった。
山本は2024年にはベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得し、侍ジャパンのメンバーにも選出されたセ・リーグを代表する実績のある捕手だ。
山本は、球団を通じて「トレードの話を急に聞いて驚きがあって、いろいろな感情が湧いてきているというのが正直な気持ちです。もっと横浜スタジアムで活躍する姿をファンの皆さんに見せたかった。今年こそリーグ優勝すると覚悟して始まったシーズン、力及ばず、自分の力でそれが実現できないことは悔しいです」との素直な心情を伝えた。
また「ここまで自分を成長させてくれた、球団、コーチ、スタッフの皆さんには本当に感謝しています。特に佐野さん、東さん、秀悟(牧秀悟)の存在は大きく共に切磋琢磨して戦ってこられたことには感謝しかありません」とも語り「皆さんにもらった勇気、声援を忘れず、これからも新たな挑戦として前向きに頑張りたいと思います」と結んでいる。
一方のソフトバンクからは、今季ロングリリーバーとして10試合に起用され、0勝2敗、防御率3.00の数字を残している9年目の尾形と、今季は1軍の出番がなく、ファームでは22試合に出場し、打率.250、2本塁打 5打点 OPS.724の6年目の井上の2人が通告された。
尾形は、160キロに迫るストレートを持つパワーピッチャーで、今季は先発転向を試みてローテーを狙ったがその枠はつかめず、横浜DeNAでから現役ドラフトで移籍した上茶谷と共にロングリリーバー要員として起用されてきた。ソフトバンクの先発の台所事情は楽ではないが、尾形にチャンスは巡ってこなかった。三振奪取率は高いが、インサイドワークとコントロールに問題があり、ポテンシャルを持て余しているのが現状だ。
井上は花咲徳栄高から2020年のドラフト1位で指名された6年目の内野手。3年目に1軍で15試合に出場し、プロ初本塁打もマークしているが、ポジションは三塁か一塁で、そこには栗原と野村がいて井上が割り込む場所がない。出場機会を求めて外野にも挑戦しているが、走力が足りず、ここまで1軍抜擢されることはなかった。

