「UFCのベルトくらい早く獲ってくれ!」RIZIN榊原CEOが“最終兵器”平良達郎でも勝てなかった“UFCの壁”に“上から目線”でハッパ!平本蓮は「レベルに差はない。心意気が勉強になる」と評価
世界最高峰の格闘技団体「UFC」のフライ級タイトルマッチが9日(日本時間10日)、米国・ニュージャージーのプルデンシャル・センターで行われ、平良達郎(26、THE BLACKBELT JAPAN)がフライ級王者ジョシュア・ヴァン(24、ミャンマー)に挑戦したが、5ラウンドに打撃の集中打を浴びてTKO負け。日本人初のUFC王者誕生とはならなかった。同日に神戸で「RIZIN.53」が開催されており、UFC挑戦を夢見ている平本蓮(27、剛毅會)が「レベルに差はない。心意気が勉強になる」と反応。UFCに朝倉海(32、JTT)、堀口恭司(35、ATT)のRIZIN戦士を送り出している榊原信行CEO(62)は「UFCのベルトくらい早く獲ってくれよ」と、そのポテンシャルを認めているからこそ“上から目線”でエールを送った。
1R優勢も2R終了間際に浴びた右ストレートで流れが変わる
UFCの壁は厚かった。
「平良なら勝てる」の期待を背負ってオクタゴンに入った26歳は、1ラウンドは、何度もテイクダウンに成功してマウントポジションを取ってヴァンを支配した。パウンドを落とせなかったが、ポイントは平良だ。2ラウンドも、グラウンドの攻防で優勢に進めたが、ラウンドの終了間際に落とし穴が待ち受けていた。強烈な右ストレートをもろに浴びてダウンを喫したのだ。そのダメージは3ラウンドに入っても回復せず、さらにパンチを浴びて、グロッキー寸前に追いつめられ、顔面は血だらけに。グランドでバックを取られてチョークを決められかけた。いつ戦意喪失してもおかしくなかったが、平良は耐えに耐えた。4ラウンドにカーフキックを決めて反撃。マウントを取るも、左腕を決められ、ヴァンにガードをされてそこから先にパウンドも肘も加えることができなかった。かなり研究されていた。
そして5ラウンドだ。平良は逆転を狙って再三タックルを仕掛けるが、すべて防御された。ショートのジャブを何発も浴び、ケージを背負い、最後パンチのラッシュを受け、膝をついてしまうと、レフェリーがストップした。それでも平良は両手を広げて「まだできる」とばかりにストップに抗議。マウスピースを投げ捨てて不満をぶつけた。
平良は一夜明けた11日に自らのXに「誰が相手でも勝てるよう強くなる。 また必ずタイトルマッチまで辿り着きます。 I’ll come back stronger.(強くなって帰ってくる)」とポストし、再挑戦の意思を明かした。
「UFCチャンプになる」という将来構想を抱いている平本は、1年10か月ぶりの復帰戦となる「RIZIN.53」での皇治との“ボクシングマッチ”を前に、その戦いを見た。
「今日ジョシュア・ヴァンが強かっただけ。平良とヴァンの差は選手としてはないレベル。(平良の)いい場面もあった。終わった後にマウスピースを投げた闘志も素晴らしい。あのランクへいく選手はそういう心意気を持っている。その心意気は勉強になる。堀口選手もいる中で、ジョシュア・ヴァンは強いし、若い選手、新時代の選手がたくさん出てきた」
平良は平本の1歳年下でヴァンはさらにもう2つ年。その世代が世界のトップ戦線で戦っていることに刺激を受けている。
ただ平本は「メインのストリックランドが一番面白かった」とらしい意見を付け加えることも忘れていなかった。
平良のタイトル戦はセミファイナルでメインはミドル級のタイトル戦。ショーン・ストリックランド(米国)が、王者のハムザト・チマエフ(UAE)を2-1判定で破り王座に返り咲いている。
平本は、UFCの戦いより、むしろ「RIZIN.53」の第2試合で弟の丈が大劣勢を跳ね返して過去に負けている飴山聖也に大逆転した試合に「勇気をもらって」皇治と対戦、結果、約11キロの体重差があるにもかかわらず、9月10日の「超RIZIN.5」に向けて負傷を恐れ、打撃戦を避けたカウンター戦法に徹してKOできず、判定決着なしのエキシビションのため、ドローに終わっている。

