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豪州バッテリーは満塁で大谷翔平を迎えた場面で牧を牽制死させピンチ脱出(写真・ロイター/アフロ)
豪州バッテリーは満塁で大谷翔平を迎えた場面で牧を牽制死させピンチ脱出(写真・ロイター/アフロ)

「おとぎ話まであと一歩。勝てた試合だったことを誇りに」大谷翔平封じるも惜敗の豪州マクドナルドが激白…「満塁・大谷」で牧を牽制死させた捕手が内幕明かす「直感で動いた」

 WBCの1次ラウンドで8日、日本が豪州に4-3で逆転勝利を収めて1位通過での準々決勝進出が決定した。豪州はドジャースの大谷翔平(31)に2四球を与えるもノーヒットに抑え、7回に吉田正尚(32)に逆転2ランを浴びて流れが変わったものの9回には2本のアーチで1点差に迫るなど大健闘した。先発のコナー・マクドナルド(30)は「おとぎ話まであと一歩。勝てた試合だったことを誇りに思う」と悔し涙を流した。

 「日本には脱帽するしかない」

 世界ランキング11位の豪州が同1位の侍ジャパンを追いつめた。
 0-0で迎えた6回にホワイトフィールドが三盗を仕掛けて若月健矢の悪送球を誘って1点を先制した。だが、7回一死一塁で近藤健介の一塁ゴロを送球ミスで併殺にできず走者を残し、吉田にライトスタンドへ逆転2ランを運ばれ、さらに8回に代打・佐藤輝明のタイムリー二塁打や鈴木誠也への押し出し四球などで1-4と引き離された。それでも9回に侍ジャパンの守護神の大勢をパニックに陥れる。
 4番のアレックス・ホール、6番のリクソン・ウィングローブの一発攻勢で、1点差に詰め寄ったのだ。だが、反撃もそこまで。試合後、現役時代に“ディンゴ”の登録名で中日でプレーしたデーブ・ニルソン監督は悔しさを隠せなかった。
「非常に結果は残念でした。 クロスゲームでしたし、世界一チームをあわやのところまで追い詰めましたが、残念な結果に失望しています」
 豪州の専門メディア「ベースボール・オーストラリア」によると、「7番・捕手」でスタメン出場したロビー・パーキンスは、こう試合を振り返った。
「もちろん勝ちたかった。でも日本には脱帽するしかない。彼らが世界一なのには理由がある。どんな試合でも、粘り強く、決して諦めない。僕たちも良い試合をした。明日も同じことを続ければ大丈夫だ」
 先発のマクドナルドは悔し涙を流した。
「どう言えばいいか分からないよ。ただチームメイトを誇りに思う。そしてオーストラリア人であることを誇りに思う。兄は昨日飛行機に乗ってここに来てくれた。家族は僕にとってすべてだ。妻と息子、両親、兄弟、叔父、義姉…みんなここにいる。おとぎ話まであと一歩だった。本当にあと少しだった」
 1m96の長身で「ビッグホース」の愛称で呼ばれる右腕は、井端弘和監督が「先発したピッチャーに角度ありましたし、3番手で投げた左投手(ブレーク・タウンゼント)もちょっとスリークォーター気味で打ちあぐんだ」と振り返ったほどの投球内容で、2試合連続本塁打で、打率は8割を超えていた大谷を完璧に封じた。
 1回の第1打席では、大谷をスプリットでセカンドゴロに打ち取り、2回二死一、二塁のピンチでは、恐れず146キロのストレートをインコースに投じてセンターフライ。
 マクドナルドは、こうも話した。
「正直、故郷で“オーストラリアで野球やってる”って言うと驚かれるのにはうんざりしている。でも実際やっているんだ。世界一のチームよりヒットを多く打った。6回までリードしていた。それなのに“オーストラリアって野球やってるの?”って聞かれる。でも僕のチームメイトたちは本当にすごい。オーストラリア野球の一員であることを誇りに思う。僕たちは、体格以上のパンチを持っているチームだ。この夜は一生忘れない。世界一のチームに1点差で負けたのは悔しい。でも同時に、勝てた試合だったことも誇りに思うべきだ」
 マクドナルドの言葉通り、日本の5安打に対して豪州は8安打をマークした。
 豪州では野球はマイナー競技だ。前出の「ベースボール・オーストラリア」は「今豪州代表の野球チームは世界最大級のスポーツ大会の一つで戦っているのに、ほとんどのオーストラリア人はそれに気づいていない」と嘆いた。

 

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