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トランプ大統領の特使の無茶な要求にイタリアがノー!(写真・ロイター/アフロ)
トランプ大統領の特使の無茶な要求にイタリアがノー!(写真・ロイター/アフロ)

「イランの代わりにイタリアにW杯出場を」トランプ大統領のFIFAへの”無茶苦茶”要請にイタリアが「そんな提案は侮辱だ。サッカーは能力主義」「不可能で不適切」と猛反発

 米国のドナルド・トランプ大統領(79)の特使が6月にカナダ、メキシコと共催するサッカーのW杯において、イラン代表に代わってイタリア代表を出場させるように国際サッカー連盟(FIFA)に要請したと英国紙『FINANCIAL TIMES』が報じた。イランと戦争状態にあるトランプ大統領が、関係がこじれたイタリアのジョルジャ・メローニ首相(49)との修復を図る狙いがあるとされる前代未聞の要請。世界中のメディアが反論する中で、当事者のイタリア側も「不可能であり不適切だ」と不快感を示す事態に発展している。

 イタリアは予選を突破できなかったが…

 前代未聞の動きが表面化した。
 米トランプ政権の高官を務めるパオロ・ザンポッリ氏が、来たるサッカーのW杯への出場が決まっているイラン代表に代わって、イタリア代表を出場させるように要請したと英国紙『FINANCIAL TIMES』が報じた。
 イタリア出身のザンポッリ氏は、イスラエルとともにイランと戦争状態にある米トランプ政権の特使を務める。同メディアはトランプ大統領がローマ教皇レオ14世を批判した件で、関係が悪化したイタリアのメローニ首相との和解を図る狙いがあると指摘。その上でザンポッリ氏の次のようなコメントを伝えている。
「米国で開催されるW杯で、アズーリ(イタリア代表の愛称)を見られるのは夢のようなことだ。4度の優勝実績を持つ彼らは出場に値する実力を十分に備えている」
 スポーツの世界に政治的な思惑を持ち込むザンポッリ氏、引いてはトランプ政権の前代未聞の動きに対して、当然ながら世界中から反論する声が上がっている。
 たとえば英国の公共放送局『BBC』は、FIFAの意向として「現時点で今夏のW杯でイランをイタリアに置き換える計画はない」と報じた。
「FIFAは公式なコメントを控えているものの、会長のジャンニ・インファンティーノが先週に『イラン代表団は確実に出場する』と声明を発表したばかりだ。さらにイラン大使館は公式Xで『イランをW杯から排除しようとする動きは、アメリカ合衆国の道徳的破綻を明らかにするだけだ』と不快感を示している」
 イラン代表はアジア最終予選のグループAを7勝2分け1敗の首位で通過。4大会連続7度目のW杯出場を決め、グループGに入った本大会ではロサンゼルスでニュージーランドとベルギー、シアトルでエジプトとそれぞれ対戦する。
 米国と戦争状態にある点を考慮して、メキシコへのグループステージ変更を求めていたなかでFIFAはこれを却下。その上で今月22日に「それでも本大会へ出場する準備は整っている」とする声明を発表したばかりだった。

 

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