「中谷潤人が勝つには公式会見や前日計量で井上尚弥を怒らせるしかない」“ロマチェンコと戦った男”が5.2東京D決戦をユニーク予想
プロボクシングのスーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥(33、大橋)と元3階級制覇王者の中谷潤人(28、M.T)のビッグマッチ(5月2日・東京ドーム)がいよいよ近づいてきた。両陣営共に万全の準備を整えているが、“ロマチェンコと戦った男”として知られる元OPBF東洋太平洋ライト級王者の中谷正義氏(37、現大阪吹田で中谷ボクシングフィットネスクラブを経営)は「中谷が勝つには井上を怒らせるしかない」というユニークな展開予想を行った。
中谷の勝機は左のカウンター
5.2東京D「THE DAY」のゴングがカウントダウンに入った。
井上陣営はスパーリングを打ち上げたものの、マススパーやミット打ちで詳細な戦術、戦略の確認作業を続け、中谷陣営も、体重調整を含めた最終調整段階に入っている。元王者や関係者の勝敗予想が盛んに行われている中で中谷氏が中谷の勝利の可能性について言及した。
「まったく親戚関係でもありません。どこかでルーツがつながっているのかしれませんが、やはり気になります。勝敗予想を聞かれると井上勝利ということになります。ただ中谷が番狂わせを起こす可能性はゼロではないと思うんです」
中谷氏は現役時代に2階級制覇王者で1月にシャクール・スティーブンソン(米国)とビッグマッチを戦いWBO世界スーパーライト級王座から陥落したテオフィモ・ロペス(米国)と12回の激闘の末に判定で敗れ、3階級制覇王者の“精密機械”ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)とラスベガスで戦い9回TKO負けを喫したものの、中量級で世界トップクラスと拳を交えてきた。
「中谷は長身のサウスポー。井上がこれまで対峙したことのないタイプの選手です。どう入るかがポイントですが、距離感が抜群で、あれだけのスピードのある井上なら12ラウンドを通じて空回りするようなことは考えられません。一方の中谷は足を使ってリーチと長身を生かすポイントアウトのボクシングを徹底するのか。中間距離で勝負するのか、それとも西田凌佑戦の時のようにインファイトをするのかの3通りのパターンが考えられますが、万能型の井上は、中谷がどんなスタイルできても対応するでしょう。昨年9月の同じくサウスポーのムロジョン・アフマダリエフ戦のように無理せずにポイントアウトを徹底すれば、まず中谷に勝ち目はないでしょう」
井上は昨年9月のWBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)戦では「リスクを消す」ボクシングを徹底して、トップランク社のボブ・アラムCEOが「コンプリート(完全)」と評する内容で3-0判定勝利した。危ないシーンはひとつもなかった。井上曰く、それは新スタイルではなく、それまで持っていた引き出しのひとつを出しただけのことらしいが、中谷氏は、今回、モンスターがそのスタイルを貫けばまた同じシーンが再現されるだろうと見ている。
だが、中谷氏は「チャレンジャーは中間距離でカウンターを合わせる超攻撃的スタイルで勝負をかけてくる」と見ている。

