• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 「藤浪晋太郎は今が正念場。何かを変えないと成功は厳しい」…球界大御所が苦境脱出狙うアスレチックス元阪神投手に“辛口檄”
アスレチックスの藤浪晋太郎が1勝5敗、防御率12.62と苦境を脱出できず苦しんでいる(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
アスレチックスの藤浪晋太郎が1勝5敗、防御率12.62と苦境を脱出できず苦しんでいる(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「藤浪晋太郎は今が正念場。何かを変えないと成功は厳しい」…球界大御所が苦境脱出狙うアスレチックス元阪神投手に“辛口檄”

 アスレチックスの藤浪晋太郎(29)が配置転換された中継ぎでも浮き沈みが激しく“崖っぷち状態”を脱出できない苦境が続いている。12日(日本時間13日)のレンジャーズ戦で初勝利を手にしたが、その後、2試合の登板で計4失点し、ここまで13試合登板で防御率は12.62まで悪化している。アスレチックスの首脳陣は、藤浪にまだ中継ぎでのチャンスを与える方針だが、巨人OBで、ヤクルト、西武で監督、ロッテでGMを務めるなどメジャーの野球にも詳しい広岡達朗氏は、「今が正念場。何かを変えないとメジャーでの成功は厳しい」と“辛口の激”を飛ばした。

 13試合に登板し1勝5敗で防御率は12.62まで悪化

 

 藤浪が苦境を脱出できない。
 先発で4連敗をした後に中継ぎに配置転換。6試合に投げて失点しなかった試合は2試合だけだったが、12日のレンジャーズ戦で2点ビハインドの延長10回一死一、二塁の場面で7番手としてスクランブル登板して、四球を与えて満塁にはしたが、ヒットは許さずに無失点で切り抜け、その裏の劇的な逆転サヨナラ本塁打を呼び込みメジャー初勝利をつかんだ。
 ロッカーではビールかけの祝福を受けるなど、立ち直るきっかけになることを期待されたが、16日、17日と連投したダイヤモンドバックス戦で、また続けて2失点。不安定は制球が改善できない。17日試合では、3-3の同点で迎えた8回二死二、三塁の大ピンチに投入され、昨年36本塁打を打った4番のウォーカーを157キロのストレートで三振に斬って取ったが、回跨ぎした9回にまた“プチ炎上”。残した走者をバトンを渡したマルティネスが守りきれず、藤浪に5敗目がついた。
 ここまで13試合、25回3分の2を投げて1勝5敗、防御率12.62。四死球は26個で、1イニングに必ず1個を与えて、失点は36。
「1イニングあたりに何人の走者を出したかを示す数値」であるWHIPは、最悪の2.14。「投げてみないとわからない」不安定な制球難に加え、ストレートがシュート回転し、フォークも狙われるカウントになると、メジャーリーガーには、いとも簡単に打ち返されてしまう。
 ただ一方で奪三振も25あり、三振奪取率は8.77と悪くない。指にかかったストレートや、キレのあるフォークは通用するのだ。
 ロッテのGM時代にボビー・バレンタイン監督を招聘、中日が臨時コーチに招いたトム・ハウス投手コーチの手配に尽力するなどメジャーの野球にも精通している広岡氏は、藤浪の現状をこう見ている。
「そもそも日本で結果を出せなかった投手が、アメリカに行って成功できるような甘い世界ではない。今のメジャーリーグは、データを駆使する環境が整っていて、コーチの能力も高いので、その影響で、藤浪がどう変わるかという期待はあったが、何も変わっていない。このままでは中継ぎでも結果を出すことは難しい。ただアスレチックスは、藤浪に何かの魅力を感じているから我慢して中継ぎで使っているのだろう。ボールは、どこにいくかわからないが、ストライクさえ取れれば、スピードのある真っすぐと、フォークは通用するのでは?との期待があり、方向性を見定めていると思う。実際、まったくダメというわけではなく、力で抑え込む場面もある。藤浪も、そしてチームも、手探り状態なのだろう」
 アスレチックスのファンからは「史上最悪の投手だ」「メジャーレベルの投手ではない」などの厳しい意見がSNS上で飛び交い、チームは10勝38敗でア・リーグ西地区の最下位を独走、チーム防御率は6.91という有様だ。 
 観客動員は2000人台まで落ち込むゲームさえあり、ラスベガスへの本拠地移転話が具体化している。

関連記事一覧