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「日本シリーズから実力差は縮まっていない」阪神がまたリクエスト失敗でソフトバンクに3連敗…両球団OBが解説…「2ストライクアプローチのできる鷹と代役が育っていない虎」

 阪神が11日、みずほペイペイドームでのソフトバンク戦に2-3で敗れ、同一カード3連敗を喫した。前日のゲームでリプレー検証結果を巡って異議申し立てをした藤川球児監督(45)の退場劇があった阪神だが、中継ぎの問題点を露呈、ヒット数で上回りながらも12三振を喫するなど勝負どころで1本が出ず、下位打線で決勝点を奪ったソフトバンクとの差が如実に出た。日本シリーズでソフトバンクに1勝4敗と完敗した阪神。両チームのOBでパ・リ―グの野球に詳しい池田親興氏(67)が「実力差というか、選手層、野球の質の差が縮まっていない」と解説した。

 野村勇の“神の左手”が先にベースに届く

 またしても虎ファンの悪夢が蘇った。
 2-2で迎えた7回だ。3番手の畠が一死から野村にセンター前ヒットを許すと、小久保監督は、ここまで2三振の海野にバントを命じた。二死二塁として9番の昨季首位打者の牧野。当然、阪神は外野に前進守備を取らせた。ボール1からの2球目のチェンジアップを強引に引っ張られて打球は一、二塁間を抜けていく。ソフトバンクは躊躇せず野村を本塁へ突入させた。佐藤は懸命のバックホーム。タイミングはアウトだった。ワンバウンド送球は、やや追いタッチとなり、ヘッドスライディングを試みた野村の左手がミットの下をすり抜けて先にベースに届いたようには見えた。判定はセーフ。微妙なクロスプレーに藤川監督はすぐさまリクエストを求めたが、判定は変わらなかった。
 前日は熊谷の盗塁死のリプレー検証を巡って、ルールで認められていない異議申し立てを行い退場となり、10万円の制裁金を科せられた藤川監督は、この日は、おとなしく引き下がった。結果的に、この野村の好走塁が生んだ1点が決勝点となり阪神は屈辱の3タテである。
 試合後、小久保監督は「ワンアウトからのバントで牧原にかなりのプレッシャーがかかったと思うんですけどね。ナイスバッティングでしたし、野村勇のスライディングも本当に良かった」と、決勝点を生んだ牧原と野村のプレーを称えた。
 スポーツ各紙の報道によると、一方の藤川監督も、このシーンに触れて、ソフトバンク3連敗の原因に重ねた。
「非常にレベルの高さを感じたし、悔しいですが、学びに変えてタイガース全体として強くならなきゃなという風に思います」
 3月29日の巨人戦以来となった先発の伊藤将が、立ち上がりから9人をパーフェクトに抑え、4回に大山がライトのホームランテラス席にライナーで飛び込む7号ソロで先制した。
 だが、その裏に先頭の正木に同点の5号ソロを許し、周東の内野安打から近藤のライト前ヒットでつながれ、無死一、三塁から栗原にあっさりと勝ち越しの犠飛を許した。
 阪神はあきらめない。6回に先発のスチュワートの制球が乱れ始めると、一死一、二塁から前川が同点のタイムリーを放つ。藤川監督は代走に島田を送り、高寺の打席で盗塁を仕掛けるも海野に刺された。高寺は四球を選ぶも、小久保監督は継投を決断。代わった津森に坂本は三塁ゴロに終わった。
 7回には3番手の木村光から四死球も絡んで二死満塁のチャンスを作るも、大山がフルカウントから“クソボール”のスプリットを振ってスイングアウト。安打数ではソフトバンクが7で阪神が9と上回るも、三振は12個。落ちるボールにことごとくバットが空を切った。
 昨年の日本シリーズではソフトバンクに1勝4敗と完敗した。そして交流戦で3連敗。藤川監督が反省したように阪神とソフトバンクの実力差は縮まっていないのか。両チームのOBで評論家の池田氏は「実力差というよりも、選手層、野球の質の差が縮まっていない」との厳しい見解を明かした。

 

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