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デビュー戦で異例のメイン抜擢を受けた“ザ・キング”藤木勇我(左)と対戦相手のウィラ・ミカム
デビュー戦で異例のメイン抜擢を受けた“ザ・キング”藤木勇我(左)と対戦相手のウィラ・ミカム

どんなKOシーンを見せるのか?異例の後楽園メインに抜擢された“超逸材”藤木勇我が今日デビュー!…「KO。それしかない」

 プロボクシングのフェニックスバトル157(10日・後楽園)の前日計量が9日、東京ドーム近くの「blue-ing!」で行われ、132ポンド(59・9キロ)契約の6回戦でデビューするアマ49戦無敗、9冠の“ザ・キング”藤木勇我(18、大橋)が59.8キロで一発パス、対戦相手のタイスーパーフェザー級王者でWBOアジア・パシフィック同級15位のウィラ・ミカム(28、タイ)も59.7キロでクリアした。デビュー戦で異例のメイン抜擢を受けた藤木は「KO。それしかない」とKO決着を宣言した。

 アマ49戦無敗で9冠

 ついに“ザ・キング”がベールを脱ぐ。デビュー戦で後楽園のメインに抜擢され、チケットは「フェニックスバトル史上、過去最速で完売した」(大橋秀行会長)という。
 今回の試合はライト級とスーパーフェザー級の中間にあたる59.9キロのキャッチウエイトで行われるが前日計量は100グラムアンダーで一発パス。藤木は対戦相手のタイ人の様子をずっと睨みつけていたが、「早く水分を取りたいので早く着替えてくれないかな」と思って見ていたというから只者ではない。
 アマ時代にはなかった10秒のフェイスオフを終えると、10歳も年下のルーキーから先に右手を差し出した。
「対戦相手と向き合ったら“倒すぞ”という気合が入りました」
 チケット最速完売の情報を聞き「うれしいし、期待されてるなと、その話を聞いた時に感じた。いいパフォーマンスでいい試合を見せようと思っている」と、言い聞かせた。
 アマでは49戦無敗。U-19の世界選手権優勝などアマ9冠で、最後の試合となった昨年11月の全日本選手権では、ウエルター級(65キロ)で高校生で社会人や大学生を撃破して優勝を果たした。
 大橋会長は、その経歴に重ねて「THE KING(ザ・キング)」と命名した。大橋ジム入りの会見の際には「文字通り日本の至宝。151年に一人の逸材。軽量級では井上尚弥が、ほとんどやりつくしたと言っても過言ではない。ここからは、村田諒太選手が(ミドル級で)世界を獲ったが、日本人にとっては難しいとされる、中、重量級。それができるのが藤木なんです。必ず世界王者にします」と断言している。
 すでに昨年から毎週、大阪から大橋ジムへ出稽古に来ており、井上尚弥と対戦経験のある元IBF&WBA世界スーパーバンタム級王者のマーロン・タパレス(フィリピン)ともガチスパーを行ったことがあり、ボディでダウン寸前に追い込んだという伝説まで作った。
 それだけに注目度が高いデビュー戦となるが、藤木にはそれに応える自負がある。
「圧倒することが一番なんじゃないですか。KO、それしかないかなと」
 KO決着を宣言した。 
 ただし1ラウンドから倒しにいくのか?と聞くとクビを横に振った。
「自分の距離だったり、8オンスの距離を試しながらやりたい」
 下手に息巻いたりはしない。18歳とは思えぬ冷静さを持っている。
 魅せたいパンチは、井上尚弥が絶賛したという「ジャブ」。
「新しく取り入れたこともある。プロ仕様の距離。そこを見てもらいたい」
 岡田誠一トレーナーは「くっついた時に危ないパンチをなるべくもらわないというディフェンスをやってきた。攻撃もディフェンスにつながる」と、プロ仕様に向けて取り組んできたテーマを明かした。

 

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