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「日本シリーズから実力差は縮まっていない」阪神がまたリクエスト失敗でソフトバンクに3連敗…両球団OBが解説…「2ストライクアプローチのできる鷹と代役が育っていない虎」

 

「阪神は近本がいないがソフトバンクも山川がいないし、この日は庄子を休ませた。阪神はサトテル、森下が打てなければ得点能力が下がる。ドラフト1位の立石は加わったが代わりの野手が育っていない。一方のソフトバンクは好走塁をした野村がいい例だろう。ショートは今宮、野村、庄子の3人が高いレベルでレギュラー争いをしている。貴重な同点アーチを放った正木は、去年はリハビリをしていた選手だ。DHのあるなしの影響もあるだろうが、選手層の厚みが違う」
 そして池田氏は「野球の質」についてもこう言及した。
「1回は三者凡退に終わったが、周東と近藤はいずれもフルカウントまで粘った。4回はこの2人の連打で勝ち越し機を作り、6回も得点にはつながらなかったが、周東が7球粘り、近藤はヒット。この2人のボールの見極め、粘り、つまり2ストライクアプローチと言われる、追い込まれてからの粘りが、チーム全体に波及していて、庄子も14個の四球を選ぶなど、出塁率が3割を超えている選手が11人もいる。パ・リーグは積極的に振っていくイメージが強いが、ソフトバンクには粘りがあるから打線が線になる」
 池田氏は「2ストライクアプローチ」という言葉を使ってソフトバンク打線の強さを表現した。
 近藤は38四球、出塁率.424といずれもリーグトップだ。
「一方の阪神はフォークに対してバットがくるくる回った。スチュワートは球数が増えるとガタっと悪くなる傾向にあるのだから、もっと序盤に粘って球数を投げさせるべきだった。第1戦では、ボールを見すぎて後手を踏んだ。第2戦からは積極的なアプローチに変えたが、結局、普段やっていない野球をやったことでそれが裏目に出てしまった。7回二死満塁での大山がその象徴。2球目に甘く抜けてきたスプリットを見送って追い込まれ、最後はボールのスプリットに手を出す悪循環だった。佐藤、森下も淡泊で、2ストライクアプローチのできる選手が打線にいないから、つながらない」
 そう比較した。
 一方のブルペンに目を向けると阪神は、石井を怪我で欠き、及川の調子も上がらないことで、勝利方程式が構築できていない。この日もその“魔の7回”に畠が勝ち越し点を許した。
 池田氏は「ブルペンでも同じく代わりの選手を育てたか、否かの結果が、差となって如実に出ている」という。
「ソフトバンクは藤井が開幕アウト、杉山がベンチを殴って離脱し、WBC帰りの松本も調子を取り戻すのに時間がかかったが、木村光や伊藤、ルーキー鈴木らが出てきた。一方の阪神はいろんな選手を起用しているものの、石井に代わる安定したセットアッパーが出てきていない。この差も大きいと思う」
 阪神はドリス、岩崎の勝ちパターンはあるが、信頼すべき3人目、4人目のブルペンが確立できていない。この日は、湯浅が打球を処理する際に足をひねって、また戦線離脱する可能性も出てきた。
 ただ阪神だけではなく、ヤクルト、広島、横浜DeNAも同一カード3連敗を喫した。ヤクルトに至ってはドロ沼の7連敗。巨人を除く5球団が交流戦の成績は負け越している。
「みんなで負ければ怖くない」という状況だが、リーグ戦の再開に向けて阪神は雨天中止となった2試合を含めた交流戦の残り5試合が重要になってくる。阪神は移動日なしで今日からオリックスと京セラドームで3連戦、1日空いて、西武、楽天と甲子園で2連戦の日程となっている。

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