「1点差以上の力の差」関西ダービーに敗れ4連敗の阪神打線はなぜつながらなくなったのか…「大幅な打順変更を試みるべきでは?」
阪神が12日、京セラドーム大阪でのオリックス戦に1-2で惜敗し、4連敗を喫した。ブルペンデーだったオリックスに対して2番の中野拓夢(29)、3番の森下翔太(25)がマルチ安打をマークし、4番の佐藤輝明(27)も3度出塁したが、1番と5番以下がノーヒットと機能せずに打線がつながらなかった。大山悠輔(31)、前川右京(23)らの不振は深刻で、専門家の間からは「交流戦を乗り切るために大幅なオーダー変更を試みるべきでは」の声が出ている。
大山が選んだ押し出し四球の1点だけ
関西ダービーの初戦を落とした。
1点を追う9回は、WBCで優勝したベネズエラ代表の勝利方程式の一角を務めたマチャドに対して代打攻勢を仕掛けるも、福島、嶋村が凡退、最後はトップバッターの高寺が空振りの三振に倒れた。先発の村上は、その立ち上がりに一死から西川、紅林に連続被弾するものの、その2失点のみで2回以降はエースらしく立ち直った。問題は「70球くらいまで」(岸田監督)と限定だった本来はセットアッパーのペルドモから7投手をつながれたブルペンデーに1点しか奪えず機能しなかった打線だろう。
チャンスはあった。
3回には二死から中野、森下の連打に佐藤が四球を選び満塁としたが、大山が151キロのツーシームを打ち上げてしまってのレフトフライ。5回には3番手の高島からまた二死になってから中野、森下の連打でチャンスを広げ、佐藤が四球を選ぶ、まったく同じパターンで満塁にした。オリックスは吉田輝星にスイッチ。大山は誘い球に手を出さずに押し出し四球を選び、1点差として、なお満塁だったが、「6番・DH」の前川がアウトハイのストレートになでるようなバッティングでショートゴロに倒れた。6回にも二死二塁まで進めるも高寺がショートゴロに倒れ、1本が出ない。結局、2番の中野と3番の森下がマルチ。4番の佐藤が1安打2四球で3度出塁するも、5番から1番の6人がノーヒットに終わり、打線がつながらなかった。
岸田監督は、3回無失点のペルドモを「インコースもどんどん攻めてくれて良かった」と称えたが、「力のあるパ・リーグの投手に怖がらずインコースで攻められて苦しむ」という交流戦での最悪パターンを下位打線から1番が脱却できずに打線がつながらなかった。
スポーツ各紙の報道によると藤川監督は、「積極的に仕掛けていかなきゃいけないところが、変化球でかわされて振ってみたり、打ちに行こうとしない時に真っすぐで取られたりというところで上回られている。思い切って仕掛けていくということが重要なんじゃないか」と、1点しか奪えなかった打線の状況を振り返っている。
現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は、「1点差ゲームだが、その点差以上の実力差を感じた」とした上で、打線の不振理由を「技術がない」と一刀両断にした。
「大山は手を柔軟にしてバットコントロ―ルを良くしようと考えているのか、小刻みに手を動かしてタイミングを取っているが、そもそも左の肩から左腰の開きが早いので腕が前で走らない。左の肩を入れすぎているので反動で開きが早いのだ。前川はスタンスが広く下半身を使って始動できず上体だけのバッティングになっているし、立石はスタンスには問題はないが、足の踏み出しが甘く、上体だけで合わせにいこうとしているのでタイミングが合わない。パ・リーグの一流打者に比べてまだ技術がないと言わざるを得ない」

