「藤川監督が決断した代打の順序は間違っていなかったか?」阪神ドラ1立石の”痛恨落球”だけではなかった問題点…今日20日にも巨人の自力優勝が復活してマジック消滅の大ピンチ!
阪神が19日、甲子園での広島戦に1-5で敗れ、巨人が中日に14-1で大勝していたため、勝率で首位キープもゲーム差はゼロとなった。今日20日の甲子園での横浜DeNAに敗れ、巨人が広島に勝ちか引き分けで首位を明け渡してマジックが消滅することになる。4回にはドラフト1位の立石正広(22)がレフトの守備で決勝点につながる痛恨の落球を犯したが阪神が露呈した問題点はそれだけではなかった。
1点を追う5回一死三塁の同点機に代打高寺が三振
甲子園に吹く秋風に翻弄された。
1-1で迎えた4回だ。先頭の中村が打ち上げた打球は平凡なレフトフライに思えた。「6番・レフト」でスタメン出場した立石は落下地点に入った。だが、捕球寸前になってセンター方向へボールが流れると立石は、真横に二歩三歩、”カニ走り”。倒れ込みながら打球に追いつくもグラブの土手に当ててまさかの落球。「捕球」をアピ―ルしたが認められない。中村は全力疾走を怠っておらず一気に三塁を陥れた。
続く坂倉がセンターへ犠牲フライ。阪神は手痛いミスから勝ち越し点を許した。
現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は、立石のミスの原因をこう分析した。
「甲子園は秋になるとライトからレフトの浜風がレフトからライトへ逆になり、また夜になると試合前練習とはまた違った風になる。試合前にフライ練習を怠っていないそうだが、同じ風ではないので注意深くバックスクリーンの旗の揺れを確認しておかねばならない。それと落下地点の真下に入ったのが間違い。アゴをあげてボールと一緒に動くと、こういうミスが起きやすい。少し後ろにポジショニングして捕球予定ポイントを斜め前に置く意識でいなければならなかった。ただ立石のアマ時代のポジションは三塁。プロでの急造外野手だから責めるのは酷かも」
デイリースポーツなどスポーツ各紙の報道によると、藤川監督は、試合後、立石のエラーについて聞かれて「そのあたりはやめておきましょう」とあえて何もコメントをしなかった。
阪神は6回にもミスから失点した。二死から坂倉の三遊間よりの打球を逆シングルで捕球した熊谷が一塁へ大山がジャンプしてもはるかに届かない”大悪送球”。二塁を許して2番手の木下が佐々木に落ちなかったフォークをレフト前へ運ばれた。またこの時立石はダイレクトでバックホームをし、それがまたそれて打者走者の二進を許している。現オーナー付顧問の岡田前監督が徹底していた「外野手は内野手のカットマンまで正確で速いボールを返す」という原則がいつのまにかチームから消えてしまっていて、こういう細かいミスが起きるようになった。
木下は続く持丸を三振に仕留めて、このプレーがクローズアップされることはなかったが、優勝を狙うチームにあってはならないミスだった。立石は、バットでミスを取り返すことができず、2三振を含む4打数ノーヒットに終わっている。
8回には、4番手の岩崎がヒット、四球、バントで一死二、三塁とピンチを招き、坂倉にライトへ2点タイムリーを許して2失点。1-5と点差を広げられた。その裏、近本、中野の連打で、反撃に出るが、栗林に通算で1本のヒットも打てていない相性最悪の森下の三塁線を襲う打球を佐々木に好捕され、5-4-3と渡るダブルプレー。新井監督は、佐藤を迎えたところで、8回二死まで1失点と踏ん張ってきた栗林から左のワンポイントの高にスイッチ。佐藤は完全にタイミングを外されてのキャッチャーゴロに終わった。
前出の評論家が、藤川監督の采配に疑問を投げかけたのは、1点を追う5回の代打の人選だ。この回、先頭の熊谷が栗林のカーブをレフト線へ引っ張ってツーベース。坂本がバントで送り、一死三塁とすると、藤川監督は、エースの村上に代えて、勝負手の代打高寺を送った。

