「黒田はこのタイミングじゃ広島の監督はやらんよ。新井以外になり手がいなかったのだろう」球界大御所が新井監督の続投決定に檄!「よほどの信念で猛練習しなければ来季も同じ結果」
広島の新井貴浩監督(49)の来季続投が決まった。3年連続Bクラスの指揮官の続投は異例とも言えるが、広島でのコーチ経験のある巨人OBで、ヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏(94)は「他になり手がいなかったのだろう。よほどの覚悟、信念をもって秋のキャンプから猛練習をしなければ来季も同じ結果に終わる」と檄を飛ばした。
「自分がやるしかない」
異例の決定と言っていいだろう。広島が3年連続のBクラスが確定し、現在最下位に沈んでいる新井監督の続投を決めた。スポーツ各紙の報道によると松田オーナーが22日にメディアに意向を伝えたもので、その日の巨人戦後に新井監督も「託していただいた以上はやるしかない。自分がやるしかないと思いますし、自分しかできない。メンバー表交換の時に『頑張れ』という声が聞こえて『よしやるぞ、頑張るぞ』という気持ちにさせていただいた」と、来季に向けての覚悟を明かした。
今季は球場外の問題でゴタついた。1月27日に羽月隆太郎氏が通称「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」を使用したとして逮捕され2月24日に解雇。その後、矢野雅と前川誠太も家宅捜索を受けて、事実上、3軍での謹慎処分となるなど、グラウンドの戦いに集中できない状況となっていた。
新井監督は来季が5年目。新たに単年契約を結ぶそうだが、広島では5年をひとつの監督の任期として考えており、佐々岡真司が強い辞任の意思を示して3年で退任したケースはあるが、原則として5年は全うさせる方針を貫いている。この低迷期を乗り越えるには、就任1年目に明るさと情熱でチームを2位に導いた新井監督しかないと判断されたようだ。
広島でコーチを務めたことがあり、チームに今でも愛着を抱く広岡氏は、新井監督の続投に「驚きはなかった」という。
「おそらく他になり手がいなかったのだろう。アメリカでもプレーした黒田がいるが今のタイミングじゃやらんよ。ざっとOBを見渡してもこの人物ならという候補は見当たらない。しかも、チームの土台を作らねばならない段階にある。新井の続投という選択肢に絞られたのも無理はない」
候補としては、野村謙二郎氏の再登板や、高2軍監督、石原バッテリーコーチらの名前もあがっていたが、この危機的状況を任せるには荷が重い。有力OBには黒田博樹氏がいるが、指導者経験もないため、戦力が整った段階のチームを任せたいのだろう。そう考えると明らかに次期監督の人材難ではある。
そして広岡氏はこう檄を飛ばした。
「置かれた状況は厳しい。よほどの覚悟、信念をもって、秋季キャンプから、来年のキャンプインまで、猛練習で鍛え直さなければ、また来季も同じ結果に終わる。今はエースが誰で、4番が誰か、わからない。床田は太り始めているのが気になるし、森下は後半になって挽回しはじめているが明らかに球威が落ちている。現状だけでなく将来のエースは誰で、将来の4番は誰かもわからない。剛球を投げ、遠くにボールを飛ばす素質を持った若い選手がいるのか。これは難しいが、徹底して叩きあげて、そういう選手を育てなければならない」
元々広島は、伝統的に練習量の多いチームだが、広岡氏はさらなる猛練習が必要だと訴えた。

