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ソフトバンクに入団した山川穂高は逆風が吹き荒れる中で優勝への戦力になれるのか?(資料写真:CTK Photo/アフロ)
ソフトバンクに入団した山川穂高は逆風が吹き荒れる中で優勝への戦力になれるのか?(資料写真:CTK Photo/アフロ)

ソフトバンクの山川穂高は“逆風”を乗り越えて優勝への戦力になれるのか?

 西武からFAでソフトバンクに入団した山川穂高(32)が“新天地”での活躍を目指して自主トレを続けている。先日、自身の公式インスタグラムで自主トレの様子を公開したが、SNSやネットのコメント欄は、応援と非難の声が入り乱れている状況だ。不起訴となったものの女性への強制性交容疑で書類送検された経緯や、生え抜きの育成よりも大型補強に頼っている球団の方針などへのバッシングは、まだ収まりそうにはない。しかも、山川は今季ほとんど試合に出ておらずブランクがある。重圧やファンの批判に耐えて山川は結果を残すことができるのだろうか。

 「インスタはやめて不言実行で結果をだしたら?」の声も

 

 山川がインスタのストーリーに自主トレの様子をアップしたのが4日。ジャージ姿の山川が、どこかの室内練習場で、フリー打撃と守備練習を行い、そして最後にサッカーボールを上手にヘディングリフティングしているシーンも紹介された。元旦には、専属マネージャーのインスタの方で“年越しフリー打撃”の様子が投稿されていたが、体形も変わらず、2月1日のキャンプインに向けての意気込みが伝わってくる。だが、SNSやネットのコメント欄には「 自主トレを頑張って是非ホークスの勝ちに貢献してください」という応援の声と共に「不祥事起こした野球選手がインスタで練習をアピールしてどうするの?」「反省の様子が見受けられない」「インスタはやめて不言実行で圧倒的な力を残すしか世間に認められない」などの批判的な意見も散見された。
 一連の不祥事に加え、入団会見で顎ヒゲを伸ばしたままだったことや、西武のファンに謝罪や挨拶もなしに、ソフトバンクのユニホームに袖を通したことへの違和感が、まだファンの間に残っている。 
 さらに昨年に続いての大型補強に走り、いわくつきのFA選手にまで手を出したソフトバンクの球団方針にも「何が何でも勝ちたいのか」「ひと昔の巨人を見ているようだ」などの非難の声が集まっている。おそらく西武戦では、山川は大ブーイングを浴びせかけられるだろう。
 しかも、昨年は前半に17試合に出場したのみで、事件が発覚してからは、3軍での事実上の謹慎となり、不起訴処分が出てからは、無期限公式戦出場停止処分を受けて、ほぼ1シーズンのブランクがある。公式戦ではないという判断でフェニックスリーグで実戦復帰しているが不安は残る。
 さらにチームの編成事情としては、一塁には中村晃、DHには、外野と併用ながら、柳田、近藤が起用されていて、ポジションがだぶる中での加入。起用法を巡っては、昨年オフの就任した小久保新監督にもプレッシャーがかかる。そんな逆風の中で山川は、結果を残すことができるのだろうか。
 山川は入団会見で目標を聞かれ、「例年であればリーグ優勝、ホームラン王をとるという気持ちで臨んでいましたが、まずは今日という日をしっかり迎えられたこと、明日また一歩ずつ踏み出していくことを大切にしたい。できることをしっかりとやりたいと思っています」と慎重に答えた。ただ1年のブランクの影響については否定的に話した。
「試合の感覚は、やはり何か月も空くとなくしてしまうものですが、(西武の)3軍で練習をさせていだたきました。いつも以上に体を追い込んできました。実戦に入るまで3か月。やってみて体は万全なのでそこは頑張れるかなと思います」

 

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