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E-1選手権の日韓戦に途中出場した宮市は後半31分に右膝を痛めた(写真:森田直樹/アフロスポーツ)
E-1選手権の日韓戦に途中出場した宮市は後半31分に右膝を痛めた(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

なぜ日韓戦で右膝を大ケガした宮市亮は一度は脳裏に浮かんだ引退を撤回して4度目手術を決断したのか?

 過去に膝の靱帯を断裂してメスを入れた際は、戦列復帰を果たすまでにともに約9ヵ月もの時間を要した。近日中に受ける手術をへて全治なども発表されると見られるが、リハビリを含めて、今回も長く苦しい戦いが宮市を待っている。12月生まれの宮市はおそらくその間に、年齢をひとつ重ねて30歳になる。

 それでも、これまでも大きな怪我を何度も乗り越えてきた宮市は、すでに不撓不屈の精神をたぎらせている。そして、周囲への感謝を源泉とする熱き思いは、3シーズンぶり5度目のJ1リーグ制覇を目指すマリノスへも向けられている。

 インスタグラムのなかで、宮市はこんな言葉も綴っている。

「大事なシーズンの真っ只中で悔しい思いはあります。昨夏加入してから本当に本当に皆さんの励まし、応援に何度勇気づけられたことか。マリノスに加入して本当に幸せです!今シーズンはよりそれを実感しておりました。これからまたタイトル争いに向けて本当に大事な試合がやってきます!自分は外からになりますが、チームの為にやれることを精一杯やりたいと思います!このマリノスファミリーで最高の瞬間迎えれるようにまたスタジアムに足を運んで、最高に熱いチームメイト達に声援よろしくお願いします」

 首位を快走するマリノスは今日30日に再開されるJ1リーグ戦で、勝ち点5ポイント差で2位につける鹿島アントラーズとホームの日産スタジアムで対戦する。インスタグラムを「最高の試合を必ずしてくれるでしょう」で締めた宮市のメッセージは、首位攻防戦に臨む最愛のチームメイトたちの背中を力強く押すはずだ。

(文責・藤江直人/スポーツライター)

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