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  • やりたい放題メイウェザーが異例の公開練習で披露した”超絶テク”の一部始終と「皆が希望するなら(朝倉未来を)早く倒す」の真意…大混乱を目撃した元世界王者の見解とは?
朝倉未来と対戦するメイウェザーが1時間遅刻した公開練習で45歳とは思えぬスピードとテクニックを見せた(写真・RIZIN FF)
朝倉未来と対戦するメイウェザーが1時間遅刻した公開練習で45歳とは思えぬスピードとテクニックを見せた(写真・RIZIN FF)

やりたい放題メイウェザーが異例の公開練習で披露した”超絶テク”の一部始終と「皆が希望するなら(朝倉未来を)早く倒す」の真意…大混乱を目撃した元世界王者の見解とは?

「やっぱり凄い。軽くやっているのがわかるが凄さを感じる。単なるデモンストレーションでコンビネーションを覚えてやる人とかいるが、それとはまったく違う。よけたときとか体にブレがない。そして、ほとんど休まない。もっと普段は激しいトレーニングをしているのだろう。45歳の年齢を感じさせなかった。体もキュっと絞れていた」

 リングを降りると、今度はサンドバック打ち。3年前に那須川天心(24)を倒したフックに5月のエキシビションマッチで、かつてのスパーリングパートナーのドン・ムーア(45、米国)をグロッキー寸前に追い込んだボディショットを「ウワッ」と唸り声を出しながら強く打ち込む。現役時代の戦績は50勝無敗で27KO。決してKOマシンではないが、内山氏が「パンチはある。スーパーフェザー、ライト級時代は倒しまくっていた。もらうと効く」と評するほどの威力だった。

 そしてサンドバック打ちと交互に超高速ミット打ちを入れ込んだ。珍しいトレ―ニング方法。強打とスピードの両立を理想とするメイウェザーらしい手法なのだろう。さらに驚いたのは、その超高速ミットでは、目線を外し、ヨソ見をしながら、トレーナーの打撃を交わし、構えた場所に確実にパンチを打ち込んでいたこと。会見で2度、対面した朝倉が「オーラは感じなかったが、もしかしたら達人の域にいる人物かも」と語っていたが、まさに達人技である。

 こちらもほぼノンストップで約10分間。合計21分間の公開練習を終え、汗を拭きながら着替え始めると、日本への感謝の気持ちを伝え、「息子はこっちへ引っ越したいと言っているほどだ」と持ち上げた上で、「近くで見てオレのスピード、パワー、アジリティ(俊敏性)など持っている能力の次元が違うところをわかってもらったと思う。オレは1987年からずっとこのトレーニングをやってきている。自分にとっての普通の1日を見せたまでだ」と1人語りした。

 今後、RIZINと組んでハワイや北米での総合格闘技イベントに進出したいという構想を語ったところで「今回の試合でKOするのか」との報道陣からの質問が飛ぶと「前回に来たとき(天心戦)は早すぎた。皆が楽しめなかった。気分次第ではあるが、今回は試合数が少ないとも聞いているので、3ラウンドまで引っ張ろうと思っている」と答えた。

 4年前の天心戦ではメイウェザーは1ラウンドから強引に倒しにきて3度のダウンを奪い、わずか139秒でTKO勝利した。しかも、今回のイベントはメイウェザーが登場する「超RIZIN」と「RIZIN.38」の2本立てだが、北米時間に合わせた「超RIZIN」は、4試合しか組まれていない。それらを引き合いに出して3ラウンド決着をほのめかし、こう続けた。

「皆が早く終わらせろと言うなら早く終わらせる。でもショーを届けたい」

 一流ボクサーであれば、ミット打ちの見映えは、たいていの場合はよく見えるものだが、それにしても、まったく衰えのないスピード、テクニック、ボディバランスを見せられれば、その余裕の予告にも説得力はある。

 

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