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ロッテ佐々木朗希の奪三振ショーをファンは楽しみにしている(資料写真・黒田史夫)
ロッテ佐々木朗希の奪三振ショーをファンは楽しみにしている(資料写真・黒田史夫)

球界大御所が過激意見…「12人も欠場のオールスターを開催する意味はあるのか。見どころはない」

 

今日26日にプロ野球のオールスターゲームが開幕。第1戦は福岡PayPayドーム、第2戦(27日)は愛媛松山の坊っちゃんスタジアムで行われるが、新型コロナの感染によりセ、パ合わせて8選手が欠場するという異常事態。補充選手が選ばれたが、巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めた球界大御所の広岡達朗氏は、「オールスターメンバーと言えないオールスターをやる意味があるのか。見どころはない」とバッサリ。千葉ロッテ佐々木朗希(20)vsヤクルト村上宗隆(22)など交流戦で実現しなかった注目対決などに期待が集まるが、強行する以上、内容を問われるオールスターになりそうだ。

新型コロナと怪我でセパ12人が欠場

 “瀕死“の球宴だ。

 新型コロナの第7波が球界を直撃。原監督以下、コーチを含めて実に76人もの陽性判定者を出した巨人からは、ファン投票、選手間投票で選ばれたルーキーの大勢、ファン投票の中田翔、選手間投票の丸佳浩、監督選抜の菅野智之、岡本和真が欠場。また怪我でファン投票、選手間投票の坂本勇人も欠場となった。  またパ・リーグからもファン投票で初選出された日ハムの野村佑希、西武のストッパー増田達至、ロッテの中継ぎを支える東條大樹が新型コロナの陽性判定で欠場。ファン投票、選手間投票で初選出となったパの”首位打者“でBIGBOSS新庄が推す日ハムの松本剛、移籍後初選出となったソフトバンクの又吉克樹も怪我で欠場となった。故障も含めると、セパ合わせて選出60人中、約2割の11人が欠場するのは過去に例のない異常事態だ。ましてあらゆるチームから選手が集まる大会だけに感染拡大の危険性も残る。

 だが、巨人の山口オーナーは中止の検討どころか早々と「オールスター戦は必ず行います」と宣言していた。

 オールスターゲームはNPBの収入源となるドル箱。何十年にわたって、選手への負担を軽減して、オールスターの価値を高めるためにメジャーのような1試合制への変更が論じられてきたにもかかわらず、メジャーを真似することの大好きなNPBが、不思議と、ここだけはがんとして複数試合開催を譲らない。加えて今回はマイナビが2021年からオールスターの冠スポンサーとして3年契約を結んでいるという背景もある。NPBが、オールスター中止を本格的に議論もせず、強行開催に走る理由が透けて見えるだけに、球界大御所の広岡氏も、あきれた様子でこう主張した。

「経営の問題か何か知らないが、最初からやることが決まっているのだから、いまさら中止にはできないだろう。でも厄介な新型コロナの影響で欠場者が続出し、オールスターメンバーではないオールスターを開催する意味はあるのだろうか。ファンに支持された実力と華のある選手がどれだけ揃ったのか。見るべきところはない。そもそも今の野球におもしろみを感じないのではあるが、おそらく内容もお粗末な冷めたオールスターになるだろう」

 広岡氏が、特に疑問を投げかけたのが、補充選手の人選だ。

 

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