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JBCのボクシングライセンスを取得した石井慧の仕上がったボディ。ボクシング2戦目に挑む(©︎3150FIGHT)
JBCのボクシングライセンスを取得した石井慧の仕上がったボディ。ボクシング2戦目に挑む(©︎3150FIGHT)

元柔道金メダリストの石井慧が総合格闘技を引退?!兼業禁止のJBCボクシングライセンスを取得して今日プロ2戦目のリングへ

 一方で選手層が薄い女子とヘビー級に関しては、人材が確保できるように、このJBCルールを特別に緩和してはどうか?という議論もされており、石井のライセンス取得が、これまで“鎖国状態”にあった格闘界とボクシング界の交流に“風穴”をあける突破口となる可能性がある。
 ミツキの中村会長も「そういう流れになってくれればやりやすいのですが」とJBCのルールの緩和を希望している。
 その意味でも「サトシ・イシイ」のボクシングデビュー第2戦は重要な意味を持つ。前日計量は、112.5キロでクリア。パキパキに仕上がったボディを披露した。
「心身ともにいい状態。体が変わった。なぜかというとプロテインを変えたから」と亀田興毅氏がプロデュースしたプロテインをちゃっかり宣伝したが、「成長した姿を見せられれば。もっとリラックスして前回とは違う戦い方ができればいい」と、この試合のテーマを口にした。
 昨年のデビュー戦は、フィジカルとスタミナを生かして、ひたすらプレスをかけるという戦術に終始。結果、“塩試合”となり、判定勝ちはしたものの、ジャッジの1人がドロー判定をつけるなどの不完全燃焼の内容だった。
 亀田3兄弟を育てた亀田史郎氏からは「ショートパンチを磨け」とアドバイスを受け対戦相手の高山からは「ミツロとの日本タイトルなんて無理」と厳しい意見を出された。
 今回は、その高山らとスパーリングを重ねてきた。デビュー戦は、総合格闘家の長所を全面に出した戦いだったが、今回はボクシングをする考えなのだろう。
「倒すことを考えずに自分のゲームプランを考えてやりたい」
 対戦相手のハン・チャンスは101.5キロだったが、お腹のあたりは、明らかにトレーニング不足を表すかのようにブヨブヨだった。
「この試合のためにサウスポーともスパーを積んできた。自信を持って戦う」
 会見では強気に発言したが、試合経験も少なく、石井にとって楽な相手に思える。それでも石井に油断はない。
「お腹がぶよぶよ?ボクシングって体は関係ないじゃないですか。相手を見下すことをせずに強い先入観も持たず、変な予想もせずにやることに集中したい」
 ボクシングへの本格転向に舵を切った「サトシ・イシイ」の2戦目のファイトに注目だ。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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