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IBF世界ミニマム級王者のバラダレス(左)に挑戦する重岡銀次朗(右)。亀田興毅氏が絶賛する次世代の怪物だ
IBF世界ミニマム級王者のバラダレス(左)に挑戦する重岡銀次朗(右)。亀田興毅氏が絶賛する次世代の怪物だ

今日W世界戦!亀田興毅氏が「次世代の怪物」と絶賛の“生涯負けたことがない男”重岡銀次朗は初挑戦で世界ベルトを獲得できるのか?

 プロボクシングのミニマム級のダブル世界戦(6日・大阪エディオンアリーナ)の前日計量並びに記者会見が5日、大阪市内のホテルで行われ、2度目の防衛戦に臨むWBO世界ミニマム級王者、谷口将隆(28、ワタナベ)と挑戦者の同級2位のメルビン・ジェルサエム(28、フィリピン)、IBF世界同級王者ダニエル・バラダレス(28、メキシコ)とプロ9戦目で世界初挑戦となる同級5位の重岡銀次朗(23、ワタナベ)が、それぞれリミットを1回でパスした。注目はプロアマを通じて“無敗の男”重岡の挑戦だ。大会をプロデュースした亀田興毅氏(36)が「次世代のボクシング界を背負う怪物」と評する逸材。「こんなところでオレが負けるはずがない」と豪語した。

 「負けたことがないのが自信」

 

 “生涯無敗”の男がプロ9戦目で待望の世界戦リングに上がる。
 「ついにこの日がきました」
 重岡銀次朗の言葉に実感がこもる。
 計量はリミットでパスした。
「アイスやお菓子を我慢して真面目に」減量に取り組み、最後の2.5キロは水抜きで落とした。計量及び会見を終えると重岡は、元WBOアジアパシフィック&前日本同級王者である兄の優大(25)を“パシリ”に使ってコンビニで調達したワンタン麺にお湯を入れ、おにぎり、大阪名物のミックスジュースで胃袋を満たした。大阪のうどんの名店もリサーチ済みで、勝負飯として食べる予定だという。
 IBFは当日の午前8時に再計量があり、4.5キロオーバーまでに抑えねばならないが、「いつもそんなに増えないので普通にやって大丈夫」と余裕だ。
 自信と不安が交錯する。
「自分を信じるしかない。負けたことがないのが自信。こんなところで負けるはずがないと、マジで思っている。リングで楽しんでいるときの自分が一番強い。それがわかっているので思い切り楽しみたい」
 熊本の開新高校で5冠を達成しアマ戦績は56勝1敗。1敗は兄との兄弟対決を拒否しての不戦敗で事実上の“無敗”。2018年にプロ転向してからも4戦目でWBOアジアパシフィックミニマム級王座を獲得して7戦目に日本同級タイトルを獲得するなど8戦無敗。負けを知らない男なのだ。
 なぜ負けないのか?
「運と言えばダメですか? 運と努力。勝つために何をすればいいか、と考えてやってきたことが結果につながっている。なぜ負けていないかはわからない。明日も運に頼ります」
 無敗のルーティンはあえて作っていない。
「ルーティンがないのがルーティン」だという。
 王者のバラダレスに公開練習で「重岡は喋りすぎ」だと挑発された。重岡の「5ラウンド以内KO」宣言が26勝(15KO)3敗1分けの王者にはカチンときたらしい。
  だが、重岡は、その王者の反応にスキをみつけた。
「向こうの方が喋りすぎ。5ラウンド以内KOくらいのことは言うでしょう。相手もそれなりに不安なところあるんだなと。オレの方が落ち着いている。自信がある」
 また公開練習では亀田興毅氏が直接ミットを受けてバラダレスのパンチを体感。「パンチが重くてパワーがある」と警戒した。
 重岡は、その映像を見たという。
「(亀田興毅氏の感想は)あまり信用してない。ただ相手が使うグローブはレイジェスで軽いし使いやすそう。あれで一発をもらったら、危ねえと思うが、オレがパコーンともらって倒されるところは想像できない。オレのディフェンスは完璧じゃないので、たぶんもらっちゃうとは思うが、それを目立たせないくらい自分の攻撃で圧倒したい」

 

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