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3年契約の2年目となる中日の立浪監督は「「給料や実績は関係ない。今年は勝てる選手を使う」と“鬼采配”宣言
3年契約の2年目となる中日の立浪監督は「「給料や実績は関係ない。今年は勝てる選手を使う」と“鬼采配”宣言

【独占激白】中日の立浪監督が“鬼采配”宣言…「給料や実績は関係ない。今年は勝てる選手を使う」「結果が出ないと監督が悪い」

――リーグワーストの得点圏打率が示すようにチャンスに弱く、打席で凍り付いたように手の出なかった打者が多かった印象があります。
「正直そこが負けに慣れているチームなんです(※ここ10年でAクラス一度だけ)。開き直って“カーッ”といける打者がいないんです。『初球から全部打て、空振りしてもいい。ボールを振っても怒らないので待ってるストレートだけを仕留めろ!』とアドバイスして打席に送り出すんですが、バットが出てこない。星野(仙一元中日監督)さんには、ボールを振ったらえらい怒られましたよ(笑)。でも打席に入ると誰も助けられないんです」
――そこをこの春にどう鍛えますか?
「もう変わらないのなら、どんどん(選手を)替えていこう、という方針になりました。勝てる選手を使うということです。そこはシビアにやっていかないと。(1軍登録が)72人いてベンチ入りが31人、9人しか試合に出られないわけですからね」
――一方で投手陣は先発に加えブルペンは整備されています。
「後ろのピッチャーは12球団でどこにも負けていません。実際、6回までにリードしていると勝率が上がる。その6回までで勝てていないので、そつなく点を取ることが大事になってきます。意外な失点も多かった。そこを徹底してやっていかないといけないと思っています」

 昨年オフに楽天の涌井秀章(36)と阿部寿樹(33)、横浜DeNAの砂田毅樹(27)と京田陽太(28)という2つの大胆なトレードを断行した。これも「変わらないのであれば(選手を)替えていこう」という厳しい方針を貫いたもの。今季は「勝てる選手を使う」の”鬼采配”がより鮮明になるだろう。ビシエドでもベテランでも結果が伴わねば容赦なく外される。逆に言えば実績のない若手に大きなチャンスがあるということだ。
 実際、立浪監督は、今キャンプでドラフト2位の村松開人(22、明大)、同6位の田中幹也(22、亜大)、7位の福永裕基(26、日本新薬)らを1軍抜擢。2軍の練習試合で2試合で4本塁打をマークした昨年のドラフト1位で2年目のブライト健太(23、上武大)を今日21日の日ハムとの練習試合で起用することを決めている。

――キャンプの第1クールの総括で「自分自身も成長していかねばならない」という話をされていました。
「僕らもそう。選手への接し方や采配で成長がなければなりません。指導者は言葉の力も大事です。ただ昨年ユニホームを着るまで12年間、現場を離れていたわけですが、初めて社会に出で自分なりに色んなことを学びました。『監督になったら、こうしよう』とずっと考えてきました。特別何かが大きく変わることはありません。どうすれば選手がよくなるのか、どうすれば選手の能力を最大限引き出せるのか。そこを考えながら、怒ること、褒めることのバランスも大事ですよね」

 

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