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ブライトンの三笘薫がマークを引き付けて決勝点をアシスト。FA杯8強進出を決めた(写真・ロイター/アフロ)
ブライトンの三笘薫がマークを引き付けて決勝点をアシスト。FA杯8強進出を決めた(写真・ロイター/アフロ)

ブライトン地元メディアは三笘の絶妙アシストを「彼の知性が唯一のゴールにつながった」と絶賛…新境地の中央でのプレーでFA杯8強に導く

 ストーク・シティ戦では左サイドで好連携を築いてきたエクアドル代表の左サイドバック、ペルビス・エストゥピニャン(25)が欠場。代わりに入ったガーナ代表のタリク・ランプティ(22)が左タッチライン際に、三笘がその内側にポジションを取る場面が多かった。
 開始7分には中央の三笘から左サイドでパスを受けたランプティが、ファーサイドへ絶妙のクロスを送る。ボナムのファインセーブにあったものの、U-20アルゼンチン代表MFファクンド・ブオナノッテ(18)がダイビングヘッドを放つ決定的な場面が生まれた。
 同22分にはもう一人のセンターバック、ヤン・ポール・ファン・ヘッケ(22)のロングパスに、同じく中央寄りにポジションを取っていた三笘が反応。トラップがわずかに流れてしまったものの、最終ラインの背後へ抜け出す巧みな動きで味方のプレーに応えてみせた。
 新境地を開いた三笘へ、ブライトンの地元メディア『Sussex Live』も好評価を与えた。
 そのまま1-0でストーク・シティ戦を終え、準決勝に進出した2018-19シーズン以来、4シーズンぶりにベスト8へ駒を進めた直後に速報した選手たちへの採点。ブライトンでの公式戦出場400試合を達成したダンク、決勝点を決めたファーガソンらの「8」点に次ぐ「7」点の評価を与えた三笘へ、寸評記事のなかで次のように言及している。
「日本代表で見せた三笘の最高のパフォーマンスほどの印象は与えなかったが、それでも彼の知性はこの試合における唯一のゴールにつながった。マークされていたデュジョン・スターリングの背後へ巧みに走り込み、ファーガソンが得点するための丁寧なパスを送った」
 1月29日のFAカップ4回戦では、後半アディショナルタイムに空中ダブルタッチからの離れ業で決勝ゴールをゲット。前回王者リバプールを沈めるとともに、イングランドだけでなくヨーロッパ、そして世界中へ「MITOMA」の名前を知らしめてから約1ヵ月。知性とテクニックが融合された完璧なアシストが、ブライトンを公式戦3試合ぶりの勝利に導いた。
 公式戦で10試合続けて先発した三笘は後半30分、パラグアイ代表MFフリオ・エンシソ(19)との交代でベンチへ下がった。連続フルタイム出場は5試合で途切れたが、前出の『Sussex Live』はデ・ゼルビ監督のさい配を次のように推察している。
「おそらくは土曜日のウェストハム戦のために、三笘へ休養を与えたのだろう」
 4日(日本時間5日)にはホームのアメックス・スタジアムに、ウェストハムを迎えるプレミアリーグ第26節が待つ。チーム内で最低評価の「5点」をつけられたフラム戦を「相手ゴール前で冷静になれなかった部分もある。結果には不満が残りましたし、申し訳なく思っています」と振り返った三笘が中でも新境地を拓き、再び上昇気流に乗るオーラをまとい始めた。

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