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ヤンキースのアーロン・ジャッジは8回にも超美技でエンゼルスの勝ち越しを阻止している(写真・AP/アフロ)
ヤンキースのアーロン・ジャッジは8回にも超美技でエンゼルスの勝ち越しを阻止している(写真・AP/アフロ)

NYメディアが大谷翔平とジャッジを比較して本塁打を幻に終わらせた超美技を称賛…「お株を奪う」「ジャッジも二刀流だ」

 エンゼルスの大谷翔平(28)が19日(日本時間20日)、敵地のヤンキースタジアムで行われたヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場し、1回にホームラン性の打球を放ったが、昨季MVPを争ったアーロン・ジャッジ(30)のスーパープレーに阻まれ、試合は延長戦にもつれて10回に2-3でサヨナラ負けを喫した。大谷は4打数ノーヒットの1四球で2度の得点機に三振するなどブレーキになった。ジャッジは、先制の6号2ランに加え、8回にもファインプレーを再度披露してチームのピンチを救っており、NYメディアは、大谷とジャッジを比較した上でジャッジを称賛した。

 「失点を防ぐ傑出した守備が本塁打と同じ興奮を呼び起こす」

 

 2021年MVP大谷vs2022年MVPジャッジの“対決”の第二幕は劇的な幕開けとなった。1回一死走者なしで大谷はヤンキース先発のジョニー・ブリトーのチェンジアップを捉えてバックスクリーンへの大飛球を打ち上げた。打球はフェンスを確かに越えたが、センターのジャッジがジャンプ一番、グローブをフェンスの上に出して、その打球をキャッチ。ボールは土手に当たりこぼれたが、それを右手で受け止めて、幻のホームランにしてしまったのである。二塁を回っていた大谷は悔しそうな顔を浮かべ、対するジャッジは快心の笑顔。
 対照的にジャッジは、その裏、一死一塁からレフトスタンドへ先制の6号2ラン。ジャッジは同点に追いつかれた8回にも二死一塁から右中間を抜けそうなブランドン・ドルーリーの打球をスライディングキャッチして勝ち越されるピンチを食い止めた。
 一方の大谷は、この日ノーヒット。5回二死三塁、7回二死一、二塁の得点機にいずれも三振に倒れてブレーキとなった。試合は9回にマイク・トラウトのハーフスイングの判定に猛抗議したフィル・ネビン監督が、2度退場を宣告される荒れた展開となり、無死二塁からのタイブレークが採用される延長10回に一死満塁からグレイバー・トーレスにセンターへサヨナラ犠飛を打たれて2-3で敗れた。
 ヤンキースの地元のNYメディアは、大谷とジャッジを対比して、この試合を報じた。
 ニューズデイ紙は「ジャッジが大谷のお株を奪う。ヤンキースが延長10回にトーレスの犠飛でサヨナラ勝利」の見出しを取り「ジャッジは何度も言っていた。“失点を防ぐ傑出した守備を見せることが、本塁打を放つのと同じくらいの興奮を呼び起こす”と。ア・リーグMVP(のジャッジ)が調子を少し上げ、1日にその両方をこなして見せた」と報じた。
 ジャッジの1回のファインプレーを「本塁打を奪い取った」と紹介し、その裏の6号先制2ランをレポートした上で、ジャッジの「攻撃が機能せず活気のなかった昨夜のような試合の後に得点をあげることが必要なことだった。2ランでリードを奪えたことが我々にとって大きかった」という声を伝えた。

 

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