• HOME
  • 記事
  • サッカー
  • メッシを古巣バルサが約37億円の2年契約で獲得へ…スペイン紙報道…2年ぶり復帰の可能性は?
W杯でアルゼンチンを世界一に導いたパリ・サンジェルマンのメッシを古巣のバルセロナが復帰させる計画を練っている(写真・AP/アフロ)
W杯でアルゼンチンを世界一に導いたパリ・サンジェルマンのメッシを古巣のバルセロナが復帰させる計画を練っている(写真・AP/アフロ)

メッシを古巣バルサが約37億円の2年契約で獲得へ…スペイン紙報道…2年ぶり復帰の可能性は?

  パリ・サンジェルマンに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35)に対して、古巣バルセロナが年俸2500万ユーロ(約36億7700万円)の2年契約を用意して、獲得に乗り出すと複数のスペインメディアが20日に報じた。メッシは6月末で満了するパリ・サンジェルマンとの契約を更新しておらず、愛着深いバルセロナへの復帰を熱望しているとも報じられている。2年ぶりとなる古巣復帰は実現するのか。

 メッシもバルセロナへ愛着

 

 メッシのバルセロナ復帰が、具体的な金額とともに報じられ始めた。
 スペインのスポーツ紙「SPORT」は「バルセロナがメッシに提示するオファー」と題した19日(日本時間20日)の記事で、年俸2500万ユーロ(約36億7700万円)の2年契約に、来年6月に退団できるオプションも加えたオファーを用意していると報じた。
 今後の可能性について、記事は次のように解説している。
「バルセロナはかねてからアルゼンチン代表のスーパースターを復帰させようと取り組んでいて、リオネル・メッシ自身も再び愛着深いバルセロナのユニフォームを着る自らの姿を望んできた。主人公たちが基本的な部分で合意すれば、たとえ契約を正式に成立させるために両者が譲歩する必要性が出てきたとしても、この合意は現実のものとなるはずだ」
 記事のなかで言及された譲歩とは何を意味するのか。
 メッシ側にとっての譲歩とは年俸となる。カンテラの生え抜きであるメッシの年俸は、現時点で最後にプレーした2020-21シーズンで実に1億ユーロ(約147億1900万円)に達していた。復帰へ向けて用意された2500万ユーロは、4分の1に減額された形になる。
 バルセロナ側は2021年夏に契約延長オファーを提示し、合意したメッシのサインを待つだけの状況になった。しかし、バルセロナが抱えていた多額の負債の影響で契約が不可能となり、メッシは記者会見で涙を浮かべながらパリ・サンジェルマンへ移った。
 メッシの残留に全力を尽くすと公言していた、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長の当時の胸中を、同メディアは「道徳的な負債を抱えた」と伝えている。
「メッシの退団に深く傷ついたラポルタ会長は、アルゼンチン代表のスーパースターにバルセロナで“ラストダンス”をさせたいと考えている。今回はメッシにとっても、トップレベルのフットボールにおける最後の冒険となるだろう。彼は6月に36歳になるが、少なくともあと数年はエリートであり続けられると、カタールW杯での優勝を介して証明した」
 しかし、バルセロナの財務状況はいまだに改善されていない。ラ・リーガ側からは、ヨーロッパサッカー連盟(UEFA)が財政健全化を目指して制定したファイナンシャル・フェアプレーの順守を強く求められている。これがバルセロナ側にとっての譲歩となる。
 同メディアは別の記事で、バルセロナによるメッシ獲得を「現時点では不可能」と断言した、ラ・リーガのハビエル・テバス会長の見解を伝えている。
「現時点でバルセロナはメッシを登録できない。リーグとしては、メッシを獲得するために彼らが必要な動きを取ることを望んでいる。しかし、彼らがメッシと契約するために、私たちがルールを変えることはありえない。幸いにもまだ多くの時間が残されている。そして、彼らは実行可能な計画も持っている。その最大のものが、既存の選手の何人かを売却することだ」
 同じくスペインメディアの「MiOtraLiga」も、バルセロナが水面下で見せ始めた具体的な動きに加えて、放出される選手の具体名も報じている。

 

関連記事一覧