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井岡一翔に判定で敗れた前WBA世界スーパーフライ級王者のジョシュア・フランコがインスタで引退を発表した(写真・山口裕朗)
井岡一翔に判定で敗れた前WBA世界スーパーフライ級王者のジョシュア・フランコがインスタで引退を発表した(写真・山口裕朗)

なぜ井岡一翔に判定で敗れたフランコが電撃引退を発表したのか…抱えていたメンタルヘルスの問題…体重超過の原因か?

 陣営には、大麻成分の検出量が、世界アンチドーピング機構(WADA)の基準を超えていないため、ドーピング違反とはならず、試合は実施されることが伝えられていた。
 体重超過の大失態をドーピング問題に転嫁した発言に対して「責任転嫁」「ひどい言い訳」などのバッシングが関係者やファンの間から起きていた。
 だが、フランコが、メンタルヘルスの問題に悩んでいたとすれば、その一次情報を深刻に受け止めてしまった可能性はゼロではないのかもしれない。
 また試合後会見で、ガルシアトレーナーは「フランコの個人的な問題で、もう試合をキャンセルして米国へ帰国する寸前だった」という事実を明かした。
 その個人的な問題について「今は話すべき時期じゃない」と伏せていたが、その個人的な問題は、メンタルヘルスの問題を示唆していた可能性もある。
 今回の来日には、父親と実弟でWBO世界フライ級王者のジェシー・ロドリゲス(米国)が同行して、フランコをサポートしていたが、根深い問題だけに、解決に導くことはできなかったのだろう。
 トップアスリートのメンタルヘルスの問題が、近年大きな問題になっている。テニスの大坂なおみが告白し、那須川天心とのビッグマッチを戦ったキックボクサーの武尊も、後日開かれた会見でメンタルヘルスの問題を抱えていたことを明かした。
 実は、日本のボクシング界でも、ここ数年、そのことが問題になっている。苦しい減量とプレッシャーに耐え切れずに途中放棄して逃げ出したり、思い悩んで減量に失敗するケースが少なくない。会長やトレーナーのハラスメントに苦しみ“心の病”に陥り、ジムを離れるボクサーもいる。フランコの引退は海外の事案だが、JBCや、日本プロボクシング協会は、メンタルヘルスの問題への対策を整えておかねばならないのかもしれない。
 フランコもインスタで「何らかの精神的な問題と戦っている人は、どうか一人ではないことを知ってほしい。そして自分の夢を達成することを何事にも邪魔をされないでほしい」とも呼びかけている。
 2015年にプロデビューしたフランコは、2020年にWBA世界スーパーフライ級王座を獲得。ここまでの戦績は24戦18勝(8KO)2敗3引き分け1無効試合だった。

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