「最近、思春期で」横浜F・マリノス16歳の三井寺が衝撃デビュー!歴代2位の最年少ゴールと神技ヒールトラップに込められた思いとは?
秋春制にシーズン移行したJリーグが7日に開幕し、MUFGスタジアム(国立競技場)で行われた鹿島アントラーズ戦で史上最年少の16歳4カ月5日でJ1開幕戦先発デビューを果たした横浜F・マリノスのMF三井寺眞(みいでら・しん)が、前半開始早々の7分に先制ゴールをマークした。2004シーズンの森本貴幸(東京ヴェルディ)の15歳11カ月28日に次ぐ歴代2番目の年少得点者となった三井寺は、華麗なテクニックで味方の2ゴールも演出。試合は3-4と逆転負けを喫したが、歴代最多の6万3960人の大観衆で埋まった聖地でサッカー界の未来を背負う超新星が生まれた。
元日本代表DF植田直通を翻弄
日本サッカー界に超新星が生まれた。
聖地・国立競技場でキックオフされた2026-27シーズンの開幕戦。昨季王者・鹿島を迎えたマリノスの左サイドハーフとして、今年3月までは中学生で、16歳の誕生日だった4月2日にプロ契約を結んだ三井寺が先発で大抜擢された。
もっとも、J1開幕戦の先発に限れば、2021シーズンのDF中野伸哉(当時サガン鳥栖、現ガンバ大阪)の17歳6カ月10日を大きく塗り替える、16歳4カ月5日の史上最年少出場記録樹立は通過点に過ぎなかった。
秋春制へのシーズン移行を祝う盛大なセレモニーの余韻が残るピッチで、歴代最多となる6万3960人の大観衆が衝撃を覚えた。開始わずか7分。新シーズンのJ1全体のファーストゴールを、背番号「47」をつけた三井寺が決めたからだ。
右サイドを縦へ突破した右サイドハーフの近藤友喜が、得意のドリブルをさらに加速させる。そしてポケットを深くえぐってからややマイナスの方向へグラウンダーのクロスを送る。以心伝心で走り込んできた三井寺が、対面にいた鹿島の右サイドバック広瀬陸斗を巧みにかわしながら利き足の左足をヒットさせ、W杯北中米大会に臨んだ日本代表メンバー、早川友基が守る鹿島のゴールマウスに風穴を開けた。
「アップのときは緊張というよりワクワク感が大きかったんですけど、入場したときはすごく緊張して。(笛が鳴ってからは)いつも通り、という感じでしたけど」
興奮と緊張が交錯していた前半キックオフ直後の胸中を、三井寺はこんな言葉で振り返った。さらにJ1では2018シーズンの久保建英(当時マリノス、現レアル・ソシエダ)の17歳2カ月22日を上回り、2004シーズンの森本の15歳11カ月28日に次ぐ歴代2番目の年少得点者になっても淡々とした口調を変えなかった。
「近藤選手の個人技がすべてだと思うし、自分はクロスに合わせただけでした。試合前にいろいろな人から『今日はお前が決めそうだな』と言われて緊張をほぐしてもらいましたし、本当に良いところにボール転がってきたのですごくうれしかったです」
同点とされて迎えた前半18分には、想定外のプレーでさらに衝撃を与える。
自陣からDF諏訪間幸成が50mを超えるロングボールを送る。ターゲットはハーフウェイラインを越えた左タッチライン際にポジションを取っていた三井寺。すかさず鹿島のゲームキャプテンで、2018年のW杯ロシア大会代表にも名を連ねた屈強なDF植田直通が背後から間合いを詰めてプレッシャーをかけてきた。

